Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.3.1(キハ81 KATO 新旧)

キハ81(KATO新旧)

キハ81新旧

2010.3.1/2021.7.3

ある年代の人にとっては何かと有名なディーゼル特急です。151系などと比べてどことなく無骨なボンネットも魅力のひとつです。
今のところKATOしか製造していないと思いますが(宮沢模型の販売品もあり)、このたび「レジェンドコレクション」No.4としてフルリニューアルされました。


先頭車の形状が一番の特徴なので、そこを中心に写真を並べています。
ただ、写真だけでは模型の全体の雰囲気はほとんど何も伝えられません。

何か悲惨な書き間違いなどありましたら、お知らせいただけますと嬉しいです。

側面

近接撮影で歪んでいますがお許しください。

新 側面

新製品(レジェンドコレクション) (拡大写真)
2010年のレジェンドコレクションです。このシリーズ、まだ続いていたんですね。
登場直後の姿をもとにしています。

旧 側面

旧製品 (拡大写真)
こちらは1994年の生産品で、KATOからの発売に切り替わった最初の品です。
仕事の徹夜明けでフラフラしながら買いに行ったのでよく覚えています。

新製品は、一足先にリニューアルされているキハ82の系列製品なので、短かった全長が修正されています。
EF65では「意外と短い」というのが流行りましたが、これはその逆です。ただその差は数ミリなので、言われなければずっとわからないことが多いのではと思います。

初回の宮沢模型発売の製品と、KATO製品(旧・新)では、車両の構成が多少異なります。

製品食堂車動力車キハ81
運転席クーラー
キロ80
屋上タンク
備考
宮沢模型キシ80(M)キシ80(M)ありあり全長短
KATO旧製品キサシ80キハ80(M)ありなし全長短
KATO新製品キサシ80キハ80(M)なしなし 

正面から

新 正面
新製品
旧製品に比べると全体にふっくらとした感じです。ライトのフチやヘッドマークのフチが銀色になっています。
旧 正面
旧製品
車体裾の絞りなど、外形のデザインも両者で少々異なります。

正面の写真では旧製品のほうがボンネットのふたが広く見えますが、真上から見ると一概にそうともいえず、あちこちの丸みに色々と違いがあります。

正面窓の窓枠は新製品のほうが細いですが、窓の上下方向の長さは旧製品のほうが少し大きいようです。また、2枚のガラスの中央の合わせ目の辺が、旧製品では新製品に比べて上を向いています。

ボンネット形状

色々な方向から撮影してみました。

新 カメラ低 右寄り
新製品
ボンネットの上部の丸みが旧製品より少し大きいです。
旧 カメラ低 右寄り
旧製品
窓ガラス中央が新製品よりやや上を向いています。
新 カメラ低 左寄り
新製品
運転室内が薄緑の成型なので、中央の排気筒が旧製品よりよく見えます。
旧 カメラ低 左寄り
旧製品
新 カメラ高 右寄り
新製品
ワイパーはクリーム色です。
旧 カメラ高 右寄り
旧製品
ワイパーはグレーです。運転室の屋根にクーラーが付いています。
新 カメラ高 左寄り
新製品
ボンネットのふたは外れるようになっていますが、合わせ目がぴったりです。
旧 カメラ高 左寄り
旧製品
窓の上の左右のカドが新製品よりも角ばっているので、この角度では窓の幅が広く見えます。

本当に複雑な造形です。どんな手段を使ったにしろ、作ったのは人間ですから大変だったことと思います。実物でも、模型でも。
どっちが似ていると思うかは人によって違うと思います。私にも自分の好みからの意見はハッキリありますが、何から何まで一方がいいというものではありません。

先頭部側面

新製品 新製品
ボンネットはもちろん、スカートやスノープローも旧製品とは別物です。目立つパーティングラインもなくなり、赤のヒゲ塗装は大変シャープです。
旧製品 旧製品
こちらもきちんとできた製品でしたが、ここまで異常拡大すると、新製品では各部の合いがずっと向上したのがわかります。

スノープローの前後位置が新旧で異なり、新製品は前寄りになっています。
「ブルドッグ」と言われますが、それよりももっと鼻の長い犬に見えます。

屋根上

新製品 新製品
丸い金網の中のファンの羽根にひねりが付きました。雨樋の赤色は上部まで色が回っています。
旧製品 旧製品
ファンの羽は平面的でした。雨樋は銀の上から薄い赤を印刷したという感じですが、当時の旧キハ82系では雨樋に赤塗装はなかったので、やや豪華な仕様でした。

プロトタイプが新旧で違いますし、ボンネット形状のお好みの違いなどで、旧製品も今後も活躍できることと思います。
新製品にはこのほかに展示用の外幌も付属しています。

実物で初期トラブルが頻発したと言われていますが、これに限らず新しい技術や路線の初期トラブルは、実際珍しくないように思います。
それを克服していかないといけないのでしょうね。


●比較した模型について

その後キハ81系はトミックスからも発売されています。
キハ81(トミックス・KATO)


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