初めて買った日本型のNゲージ蒸気機関車が初代C62でした。バックマンの急カーブの線路しか持っていなかったので、これを走らせるためにR249の組線路一式を買いました。
しかし客車がなく、こんなことになっていました。
何かC62がかわいそうですが、ないものはないので仕方ありません。緊急時にはこんな場面もあっただろうと虚しくも想像します(実際にC62が貨車を牽いた場面はあったようですが)。
初代のC62はプラの生地丸出しという感じの光沢だったので、つや消しの缶スプレーで塗装しました。 しかしいつになっても、昔の自分の塗装や工作にはあらが目立ちます。今ならもっとうまくできるのでは?と根拠もなく思い、その後10年ごとに3回、シンナー漬けと再塗装を繰り返しました。 この素材はシンナーに漬けるとひび割れするので、そのたびにつなぎ合わせてもうボロボロです。
これは最後にシンナー風呂から上げたときの写真です。過去の数度の塗料が完全に落ちずに焼きこまれており、まるで「すす」を刷り込んだようなつやになっています。 これはこれで模型的にリアル(実物的リアル?ではなく)ですが、私はふつうウェザリングをしないので、このあと黒で全体を塗りなおしました。
なお、ひびの入った部分は、特にパテで埋めたり表面を直したりしているわけではなく、ただ接着しただけです。「あのときシンナーに漬けたから割れたんだ」ということがわかっているので、自分としては隠す必要もなく、別に気になりません。
これだけボロボロにされても動力性能は昔のまま快調に走ります。最新製品のC62も格好いいですが、やはり最初に買ったものは何か放っておけません。