Nゲージ蒸気機関車>2009年のメモ>2009.3.29(ワールド工芸 D52ボディーキット)
2009.3.29
2005年のC51を最後に、ワールド工芸からはテンダー機の新形式は出なくなってしまいましたが、既出形式のリニューアルはたまに行なわれています。今回のD52キット(北海道型 密閉キャブ)は前回の復刻版ということで、キット内容は変わらず、価格も据え置きとされています。
ワールド工芸は古くからD52に力を入れており、D52ボディーキットも当初はKATOのD51用として発売されていました。その後マイクロエースのD51に合わせて1999年に発売されたのがこのキットの初回品です。
単に古いKATO対応キットの寸法を変更しただけのものではなく、通常のテンダードライブシリーズと同等の部品構成で完全に新規製作されていました。今回はそれの再生産です。この頃マイクロエースのD52はまだ発売されていませんでした。
●D52 密閉キャブ
「結構部品が多そうだ」と思われるかもしれませんが、参考までに昨年発売のC55(最新)の部品は次のようになります。これでもD52の部品はかなり少ないんです…。
●C55 リニューアル品
入門用として適しているといっても、出来合いものの部品をただパチパチとはめてほいほい作れるというものではなく、本格的なものです。上廻りの組み立て要領は、現在の同社のテンダードライブ機の上廻りと同じです。
組み立てにはマイクロエースのD51が1両必要です。説明書指定のものは標準型(テンダー台車が板台枠のもの)です。使用するのは機関車の下廻り(動力部)一式のほか、前部カプラー、安全弁、テンダー台車(一部カット)・車輪です。元のテンダー台車枠はカットしてしまい、付属のロストパーツと合体するようになっています。
説明書には「なめくじ・戦時型については、適合するか確認しておりませんので、ご注意ください」と書かれています。ただ、なめくじ(78号機)は、初回のシリーズで実際にD52の組み立てに使用したことがあるので大丈夫だと思います。戦時型は使ったことがないのでわかりませんが、元の台車をそのまま流用することを考えたほうが楽かもしれません。これについては未検証です。
なお、キャブのパーツは一見、ドアのない開放キャブと同じものに見えますが、後方にドア手すりが一体でエッチングされており、同一ではありません。この後ろ側から別途ドアを差し込んで継ぎ足すようになっています。