Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>2009.8.15(ワム80000・Z)

ワム80000・Z

ワム80000(Nゲージ)に入ったワム80000(Zゲージ)

2009.8.15

ここ数年で日本型のZゲージの車両が少しずつ増えてきています。まるでNゲージの出始めの頃を見ているようでとても楽しいです。


ワム80000

これはクラウンモデルから発売されたものです。PRMLOCO(プリモロコ)のブランドがついています。予約開始時の予告からは結構遅れましたが、遅れ大王は他にもいるのでガマンはできました。

奥がNゲージ(トミックス)、手前がZゲージ(クラウンモデル)

このように写真を撮ると、奥が1/80で手前が1/150というのがありがちなパターンですが、これは奥がトミックスの1/150で、手前がクラウンモデルの1/220です。手前のZゲージも、昔の関水金属のNゲージと変わらない仕上がりのように見えます。 塗装は関水のようにスッキリしてはおらず、ここ1年の中国製品のようにボテッとした感じですが、編成を遠くから眺めるという用途においては十分な感じです。

この製品は3両セットです。希望価格は2,100円のようですが、一般には1,000円台で手に入ります。大量に売られるNゲージに比べればほとんど数が出ない製品だと思いますが、値段はほぼ同じなのでまずまず手ごろという感じです。Nゲージの貨車と同じくらいのプラケースに3両入っている姿はまさに豆汽車で、ドールハウス的な楽しさがあります。

初期型で天井リブの多いタイプがモデルのようですが、ナンバーは280000番台(286551、286552、286553)となっています。これは現在のKATOと同様です。特に日本型のZゲージはまだ車両が少ないので、あまりガッチリ特定しないほうが、時代を限らず色々使えるかもしれません。

内部

上下を分離したところです。

上廻りは結構丈夫な白色プラで、外側をとび色に塗装されています。床板も丈夫で、中央にはウエイトをはめ込むような突起が2つありますが、実際にはウエイトはないので全体は不安なほど軽いです。機関車の牽引力とのバランスでこのへんに落ち着いたのかもしれません。

カプラーはアーノルド型で、少し左右に首を振りますが、上下の動きは不十分なので、自動連結はほとんどできません。車体が持ち上がってしまいます。ただし連結間隔はとても狭いです。

EF64と

クラウンモデルからは、先にEF64 1000も発売されています。Nゲージと並べてみました。

クラウンモデル EF64 1000+ワム80000
Zゲージ(クラウンモデル) (拡大写真)

KATO EF64 1000+トミックス ワム80000
Nゲージ(KATO EF64 1000+トミックス ワム80000) (拡大写真)

Zゲージのほうは同じ大きさにするために、かなり近くから撮影しています(端のほうが歪んでしまってごめんなさい)。

どちらも拡大して見るのが目的の車両模型ではないと思いますが、Zゲージをあえて拡大しても、一昔前のNゲージ並みの精密感があります(個人的には東京マルイのEF65はさらにすごいと思います)。 もちろん車両模型として見ればNにはかないませんし、そのNももっと大きいゲージにはかないませんが、列車が遠くをゆったり走る風景というものを再現するには適していると思います。

天賞堂からD51各種が予定されていますし、貨車としては車掌車なんかも欲しいところです。ただ、Zゲージはポイントひとつ導入するにも苦労する有様なので、あまり車両ばかりに贅沢は言えないかもしれません。 主流がNゲージなのは変わらないと思いますが、小さいものが好きな人(私もそう)や、広い情景をコンパクトに作りたい人などのために、順調に発展してくれればいいなと思います。また黎明期には、ユーザーの工夫も結構必要なんですよね。


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