Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>2009.10.31

こたつ天板にのる側線付き環状線(2)

2009.10.31

固定式線路時代の関水金属のレイアウトプラン集にあった、プランN52を縮小してアレンジしたものです。もともと長辺100cmのレイアウトだったので、内側に伸びていた引込み線を1本省略し、幅80センチほどとしました。 斜めにすれば、小型のこたつの天板(74cm四方)にぎりぎり載ります。


ユニトラック(KATO)にて

小型のレイアウトに使うには制約の多いユニトラックでまず組みました。代表的な蒸機の走れるレイアウトということで、最小半径はR249とします。

ユニトラック版のN52改

今までと同じ要領です。ユニトラックには4番以上のポイントしかありませんが、複数の曲線を組み合わせて工夫すれば、本線の内側に側線を作ることができますし、曲線の途中から外側に分岐させることもできます。

R249-15のような短い曲線は、現在のユニトラックガイドブックなどのプランにはほとんど登場せず、なじみの薄い線路です。しかし使い方を知っていると狭いスペースのレイアウトには大変便利です。

スペースが小さく、4番ポイントの補助線路が使えないので、図の赤色の部分は道床を削ったり、補助線路の「半分ジョイナー」と交換したりする必要があります。

ユニトラックで組んだ例

本線と内側の側線に2列車を置いて交互に運転することができます。引込み線(または駅)から出発した列車がしばらく本線をぐるぐる回り、機関車を付け替えてバック運転で戻るということもできます。 小さいレイアウトなので、状況に応じて本線を側線とみなすなど、都合よく解釈しながら運転します。

ここでは手前のR481-15を、アンカプラー線路とR282-15に置き換えて、そこで自動解放できるようにしています。何とかつながります。

右側の引込み線には、9600とオハ31系3両が置けます。オハ31系は車体が短いので小型レイアウトには便利です。引込み線をもっと伸ばせば20m級客車も使えます。

バスタオルのトンネル

昨年ご紹介したバスタオルのトンネルを置いたもの。かえって情景が小さく見えるような気もしますが、これだけのサイズがあればトンネルは十分作れます。

もっとも、このトンネルはR280にかぶせるように設計したので、内部を少し広げないと列車が通過できません。

ファイントラック(トミックス)にて

同じものをファイントラックに置き換えました。ファイントラックは道床の幅による制約はないので、そのまま組めます。

ファイントラック版のN52改

ユニトラックのR249をC243に、R282をC280にそのまま置き換えています。

本線の曲線半径はユニトラックより小さいのですが、ポイントの曲線がユニトラックより大きいので、全体として同じくらいの大きさになります。

ファイントラックで組んだ例

特に問題ありません。たまたまだと思いますが、写真で使っているトミックスの9600が、なぜかポイントの1箇所でよく脱線するというトラブルがありました。この9600の発売は、ファイントラックの登場より前でした…。

手前のC541-15を、解放ランプとS282-15に置き換えて自動解放できるようにしましたが、自然解放しがちなので、無理に入れないほうがよいかもしれません。


ちょっとカツミのナローを走らせてみました。阿里山森林鉄路 18屯シェイ式機関車(HOn 2 1/2)。これぐらいの大きさがある模型でも、ナローなら小さいレイアウトによく似合います。この模型はこの状態で完成品なのですが、ギヤやコンロッドが全部動くので、見ていて大変面白いです。

シェイギアード

ありあわせのレールをテーブルの上に並べて組み方を考えていくのは、レゴで何かを組み立てるのに似ているところがあるかもしれません。最近のレゴは特定の完成品を狙った専用パーツがずいぶん増えて、ちょっと性質が変わってきましたが。

長編成をゆったりと走らせられるのもNゲージの魅力でして、大変楽しいものですが、Nゲージの普及の原点のひとつであった「テーブルの上で楽しめる」という特長も、忘れずに押さえておきたいと思います。


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