Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>2009.11.16-材木置場(さんけい)を作る

材木置場(さんけい)を作る

材木置場

2009.11.16

「さんけい」より発売されているペーパーモデルのひとつです。丈夫な紙に精密なレーザー加工がなされたキットで、1/150スケールの製品だけでも非常に多くの種類が発売されています。
立ち寄った模型店にあった中で、一番簡単そうなものを買ってきました。


組み立て

実物の木材の話ですが、レイアウトを作るにもベニヤやタルキが必要なので、よくこうした材木置き場で材料を眺めては、あれこれ製作の様子を想像していました。 でも結局新品の材料は買えないので、いつも廃材を見つけて拾うことになってしまいました(今ならまず落ちていませんし、職務質問されそうです)。きれいな板だと思っても、裏返してがっかりすることもあります。まあそれはもういいです…。

部品
[1] 部品は色分けされた厚紙にレーザーで型抜きされています。周りを囲うトタンシートが見当たらず、最初は部品不足かと思ったのですが、説明書の一部にそのまま印刷されていました。 確かにトタンはペラペラなものですから、薄い紙でよいわけです。
切り離し
[2] 部品数が少ないので、最初に全部切り離してしまいました。プラモデルのパーツと同じように、数箇所で外枠に止められていますから、そこをナイフで押し切るだけですみます。
切り離した部品
[3] ここまでは10分とかかりません。手作業の工作なら、ケガキと切り離しだけで軽く3〜4時間はかかっていたかもしれません。細い枠組みなど、自分で切り離そうとすると非常に時間がかかりますし、必ず歪みます。私の実力では、この厚さの紙を自分で同じように切り抜くのは無理です。
木工用ボンドを紙にとる
[4] 接着には木工用ボンドを使います。適量を紙にとり、それを爪楊枝の先や、厚紙を切って作った小さいヘラなどで塗ります。はみ出さない範囲で十分付けます(少し紙に吸い込まれてしまうので)。
背面を立てる
[5] とりあえず背面の枠から付けました。下側の断面に接着剤を付け、土台の穴に差し込んで垂直に接着します。接着剤が大きくはみ出したときは、別の爪楊枝の先などで擦り取れば大丈夫です。
側板を付ける
[6] 側板の枠は、下側と後ろ側の断面に接着剤を付け、土台と背面の柱に接着しました。
残りの柱を付ける
[7] 側板は同じものが3枚付いているので、同じように接着します。屋根の前後位置が説明書ではわかりませんが、こういうものは好きなように作ればいいはずなので、前後に同じだけはみ出すようにしました。接着のときに屋根に力を入れすぎて、側板が歪んでしまいました。
トタンシートの切り取り
[8] ここまでは30分くらいでしたが、ここから急に難しくなります。とはいっても普通の工作です。トタンシート(紙)を、自分で定規を当ててナイフで切り取ります。ハサミでもいいですが、まっすぐ切れませんし時間がかかります。
トタンシートの張り合わせ
[9] 模様は片面にしか印刷されていないので、2枚ずつ裏面同士を張り合わせ、両面に模様が出るようにします。このキットの製作で一番難しい箇所でした。紙片で作ったヘラで、木工用ボンドを手早く塗り広げ、2枚の角と角を合わせ、息を殺してずれないように張り合わせます。
断面の色入れ
[10] 多少ずれても無理にはがさず、外側からズレを切り詰めてしまえばOKです。張り合わせた断面は白いので、グレーで塗るときれいにできます。グレーのサインペンを探したら、買ったのが27年前のため乾いていまして…タミヤカラーを塗りました。
トタンシートの貼り付け
[11] ぴったり合うように大きさを合わせてカットしてから、背面→側面の順でトタンを張りました。
完成
[12] 屋根を貼り付け、中に適当に木材を接着すれば完成です。トタンの切り抜き以降の手順で時間がかかりましたが、製作時間は撮影含めて1時間半くらいでした。

紙なのにプラキット並みに線が細いのですから驚きです。構造は簡単なのですが、高さが3センチ程度と小さいので、工作が初めての方はもっと大きいものから試したほうが簡単かもしれません。

600円という値段を高いとみるか安いとみるか。日曜日の午後に600円で遊べるとすれば、高いものではないともいえます。動物園の駐車料金より安いでしょうから(例えが変かもしれませんが)。大きい建物になるとそれなりに値が張りますが、駅や住宅などの窓枠の細さはプラ製品を超えていまして驚異的です。

「さんけい」は京都の会社です(今度は埼玉ではアリマセン)。京都といえば駅前のB3バス乗り場から205系統に乗って…という例の施設(メッカ?)行きぐらいしか知りませんが、一度修学旅行の行きなおしをきちんとやっておきたいです。何と高校のとき泊まった旅館が現存しているのを、仕事で立ち寄った三条京阪駅の近くで偶然見つけて本当に驚きました。それまで場所も名前も覚えていなかったので…。


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