Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.8.2(平成チビロコ)

平成チビロコ

2010.8.2

1980年代からあるポケットラインシリーズは、当時のKATOとしては珍しい路線の商品でしたが、最近はこのコンセプトはBトレインショーティー等のSDものに役目を譲ったように感じていました。
今年度になって突然?今回のリニューアル品が発表されましたが、塗装を変更しただけでずいぶんとイメージが変わるものですね。やはり、元の格好がそれなりにしっかりしていたからかもしれません。


チビロコ/トータルセット

チビロコは無動力の幽霊方式で、後ろを相棒の客車に押してもらう方式ですから、基本はそれらを組み合わせたセット形態になります。
今回は従来のチビロコセット(機関車+客車M+客車T)のほかに、R216のエンドレスと乾電池パワーパックをセットしたトータルセットも発売されました。

トータルセットのエンドレス

トータルセットのエンドレスはR216+直線部S186ですから、それこそこたつ台の1辺に楽に収まる大きさです。この程度の大きさの編成にはちょうどよい感じです。 スタイロフォームや適当なパネルに敷設すれば、すぐさまレイアウトを作ることができそうです。夏休みの工作としてやってみませんか?

線路内側に置いてあるのは新旧製品と、同じユーレイ式の弁慶号(中村精密)です。弁慶号も小さいですね。マイクロエースの弁慶も格好いいですが、こちらもカウ・キャッチャーが大きくて格好いいです。まあ、これはチビロコの話とは関係ないです…。

新旧のチビロコセット

旧製品(上)は単品のプラケースを3つ並べたものでしたが、今回の製品(下)は1つのスポンジに3両分が埋め込まれているので、一回り小さくなっています。
筆箱よりやや長いぐらいの大きさです。

チビロコトータルセット

チビロコトータルセットは、各社のブック型車両ケースを2つ重ねたぐらいの大きさで、コンパクトです。
以前にご紹介したバックマン(0-4-0ドックサイダー)のトータルセットと同じような感じです。

簡易パワーパックには単2電池4本を直列に入れて6ボルトで使用します。速度調整はなく、前進・後退の全か無かです。チビロコならこれでコマネズミのように走り回りますが、自然に動かしたければ、やはり通常のパワーパックのほうがよいです。
なお、電車の走行音や駅のアナウンスなど、短いサウンドを4種鳴らすことができます。スピーカーが小さいのでそれなりの音ですが、結構楽しいです。汽笛やドレインがあると嬉しかったですね。

チビロコセット
チビロコセット(新)

チビロコトータルセット
チビロコトータルセット(新)

走らせましょう

走行性能・転がり性能などは、旧製品とまったく同じでした。

チビロコ3重連

チビロコは無動力で軽いので、3重連にしても電池パワーパックで楽々押せます。
とはいっても前部カプラーはダミーなので、止めるために電池パワーパックのスイッチを切ると、前方の2両が弾みで先に行ってしまいます。改造してカプラーを取り付け、バック運転なんていうのもいいですね。

…と書いたところ、その方法の一例を教えていただきました。
チビロコにBトレカプラー

チビロコ+弁慶の客車

同じユーレイ同士ということで、弁慶の動力客車に押してもらいましょう…。
色は派手ですが手ごろな大きさの客車で意外に似合います。ただ、電池パワーパックではこの客車はほとんど動き出しませんでした。普通のパワーパックを使いました。

その逆

今度はその逆です。これまた渋いです。
しかし、実は。

動力客車の補機

…チビロコ客車ではスリップして、弁慶を押せませんでした。種明かしをしますと、もう1両補機を追加しています。

今回の製品はどれも、国内のどこかでも見たことがあると思わせる色調になっているので、小さいものでも情景付きのレイアウトにしてみるととても楽しいと思います。 このくらいの大きさのものですと、使わないときに壁にかけたりして片付けることもできますから、場所もとりません。
とはいっても、いざやろうとするとなかなか着手しないですよね。きちんと作ろうとすれば結局大変だとか、建物や材料を買うだけでもお金がかかるし、第一作る時間がないなど、何だかんだと理由をほじくり出してあきらめてしまいます。 このへんの初動体制は、子供のほうがずっと上手です。


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