Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.12.26

D51 498の石炭積み替え

2010.12.26

現在の姿に合わせて成型されている上物をただ外して、載せただけです。


今回のD51 498の全体のフォルムはいわゆる標準型なので、そのまま国鉄時代の現役機に見立てて遊ぶことは十分できます(私の場合は…ですが)。
少し雰囲気を変えるために、本体無傷で石炭だけ載せ替えてみました。

製作

ずぼらに済ませようとすればいくらでもできそうです。

元のテンダー

テンダーの上部は、内部のダイキャストをすっぽり包むようにかぶせられているので、ここを外して代わりに何かを作って載せます。

テンダー内部の分離

台車を外し、床板のツメをゆるめて中身を取り出します。
側面のツメをゆるめると上のふたが取れます。ここは大事に取っておき、使いません。

ふたがなくても、残ったダイキャスト部分は床板にパチンとはめて固定できます。多少ダイキャストが内側にぐらついて、気になるかどうかという程度です(もしショートしそうならテープでも張っておけばよいでしょう)。

ずぼら案

左は当初計画のずぼら案です。ハガキぐらいの厚さの紙を幅17mmぐらいに切って、ダイキャスト上部に沿うように折り曲げて載せれば、とりあえず簡単に作れそうです。
ただ、その上に石炭を直接乗せて固着すると紙がボコボコになってしまうので、プラ板で似たものを作ることにしました。でもやったことの本質はこれと同じです。

プラ板を合わせていく

後ろから順番に、プラ板の切れ端を少しずつ合わせてみて、形を作っています。

後ろの給水フタの乗る水平部は厚さ0.5mmプラ板で、その前の垂直の仕切りと、上部の石炭が載るところは0.3mmプラ板にしました。
テンダーの側面上部はプラの肉厚が斜めに削られているので、垂直の仕切りはそこに密着するように上部を広く、下部を狭くしました。

接着はプラ模型用のタミヤセメントを使っています。

ふたの完成

一応前側の仕切りも0.3mmプラ板を折り曲げて作ってみました。折り線に軽くナイフで筋を入れて、ヤットコなどで軽くゆっくり曲げるとできます。
その下側の水平部は0.5mmプラ板です。

ふちをつけて補強する

これで終わるつもりでしたが、少々情けなくなってきて、側面と前後に0.5mmプラ板で壁を作って箱にしました。

後部のディテール

給水蓋は直径3mmプラ棒をスライスし、上部に0.3mmプラ板を直径3.2mmに切り抜いたものを貼りました。取っ手もプラ小片を接着しただけです。
手すりは省略すれば楽ですが、0.3mm真鍮線で作りました。

ライトは余っていたC57用の分売パーツを削って給水蓋の後ろに接着しました。プラ棒を輪切りにして接着し、それらしく作ってもよいと思います。
ライトを付けない場合、後部妻板の上部に切り欠きが残るので、無視するか別途ふさぐかになります。

設計図?

ちなみに手近な紙におよその寸法を書き付けて、あとは現物合わせです。
こんなのが設計図なのでとてもご紹介できないです(というかこんな工作は、やる人はそれぞれの方法でどんどんやってしまいます)。

設計図の裏

ところでこれ何の裏に書いたんだろう?

ああなるほど。確かに先週、書店で探したのでした。
書店まで出かけなくても、在庫が自宅のPCで検索できればいいのにと思ったら、なんとできるじゃないですか。今まで知りませんでした…。

石炭盛り付け

石炭を好きな形に盛り付けて、木工用ボンド水溶液を垂らして固着しました。
このまま1日乾かします。

塗装

あとは塗るだけですが、寒くて窓を開けたくないので(室内塗り)、臭いのしないモデルマスターを使いました。

これはいわゆる水性の塗料ですが、国内のタミヤカラーや水性ホビーカラーと比べても断然臭いがしません(人によっては無臭と表現するほど)。 水性なのに乾きも早く塗膜も結構丈夫で伸びもよいという、使い方によっては便利なものです。
欠点としては売っている店が非常に少ないこと、高いことなどです。よって、気まぐれでたまに使うだけです。今のところまだ、エアブラシではMr.カラーの薄め加減や使い加減に慣れていますので…。

塗装終了

本体に合わせて半光沢に塗りました。
ちなみに石炭そのものには独特のテラテラした光沢がありますが(ものによって違いますし、家庭燃料用とも違いますが)、 機関車全体として見ればつや消しに見えることが多いので、車体をつや消しに塗るときは石炭もつや消し、車体を半光沢に塗るときは石炭も半光沢という感じで、たいてい同じ色に塗っています。ここでは使った素材色のままです。

完成

テンダー内にかぶせればOKです。

完成

元のテンダー本体も中身もまったく無傷ですから、飽きたら元に戻します。

機関車と連結

ただの着せ替えというか、かばんの持ち替えみたいな工作でした。


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