KATOのC62 2号機・3号機が、先月再生産されました。
基本的には単純再生産のため、仕様的には同じですが、6年経っているので部品の一部は変化しています。
それぞれの初回品と並べてみました。写真では違いはほとんどわかりません。
C62 2 北海道形 再生産
(拡大写真)
今回(2017年)の再生産品です。
C62 2 北海道形 初回
(拡大写真)
初回品です。区別がつきますか?
私は一度、片づけるときに両方のケースを取り違えました。
C62 3 北海道形 再生産
(拡大写真)
今回(2017年)の再生産品です。
C62 3 北海道形 初回
(拡大写真)
初回品です。
再生産品では、ハンドレールが金属から樹脂に変更されています。昨年のC62 山陽形(呉線)からそうなりました。
その他のモールド表現は初回品と同じのようです。
C62 2 北海道形 初回
初回品のハンドレールは金属線で、プラスチックのステーをひとつひとつ通してボイラーに差し込まれていました。
C62 2 北海道形 再生産
今回、ハンドレールがプラスチック製になりました。
幸い、歪みはあまりありません。ステーも一体のため、金属線を通していた輪の部分が小ぶりになって、目立たなくなったのが長所です。
C62 山陽形(呉線)
昨年(2016年)発売の最新ラインナップです。ハンドレールは今回に先駆けてプラスチック製になっていました。
空気作用管の配管留めも復活しています(「2017-1 C62北海道形」より)。
動力部は外見上、フライホイールの形状とライト基板が異なりますが、他は同じのように見えます。中までは見ていません。
右が初回品、左が今回の再生産品です。
走りはもともと良く、今回も同様で非常に良好です。新C62最初の東海道形も静かになったと思いましたが、C62 2・3からはコアレスモーターを使用した動力に変更され、一段と静かになっています。
初回品のライト基板です。当時のD51 498と同じもので、白色LEDです。 |
再生産品では電球色(クリーム色)のLEDに変更されました。ASSYの型番も変わっています。 |
初回品では、煙突の裏の遮光部にオレンジ色のプリズムがセットされていました。 |
再生産品ではLED自体の色が変更されたため、オレンジ色のパーツがなくなっています。煙突を回して消灯することは引き続き可能です。 |
ライトの見かけ上の色は初回品とあまり違いはないようですが、若干明るく感じます。「うわーすごく明るくなった」のような違いはないと思います。
ATS車上子は昨年のC62山陽形(呉線)で改良されましたが、今回のC62 2・3は初回品と同じです。
こちらはC62山陽形(呉線)です。
ここを精細化するために、テンダー自体のパーツ割りが変更されています。
最近の新製品・再生産品は新型のケースになっており、今回のC62 2・3もその方式になりました。
外側を囲っているウレタンを開いて車両を取り出します。
ウレタンを開く切れ目があるため、うっかりすると車両が滑り落ちて危ないことがあります。試走のときに落とした人を見たこともあり、個人的にあまり好きではありませんでした。
※平らな場所にきちんと置いて正しく扱いさえすれば、車両を傷める心配が少ない方法だと思います。
が、気が付いたら最近は、メーカーの言いつけを守らず取り出しており、自分の中では手間を感じなくなっています。
構わず昔のケースのように、手を添えてひっくり返し、ケースを持ち上げているだけです(引っかかったウレタンがめくれてきたりしますが、無理に押さえない)。
てきとうに車両だけを取り出すなら、床板の留め具を脱着する必要があった初回品のケースより、むしろ簡単になっています。
正しい方法ではないのでまったくおすすめしませんが、私は現状こんな感じに落ち着いています。もちろん何か起きても自分の責任ですヨ。
その他は初回と同じかと思います。
それぞれの実機の目立つ部分の特徴が一通り表現されており、蒸機現役時代にこれらを追いかけた方々には大変懐かしい模型かと思います。
C62 2 北海道形 再生産
(拡大写真)
C62 3 北海道形 再生産
(拡大写真)
C62 2 北海道形 再生産
C62 3 北海道形 再生産
外観・性能とも初回品と大きな違いはないので、前回2号機を買ったが、今回3号機を買い足したいという場合も、特に違和感がなく重連できることと思います。
コアレスモーター化されたC62の中で、シリンダー上部の傾斜が大きいタイプは、今のところこの2号機と3号機だけなので、改造用の下廻りとしては割と貴重です。
初回品のとき、人気のある2・3号機は頻繁に再生産されるだろうと高をくくっていたのですが、意外と間隔が開いてしまい、その時買ったものは工作用に使い果たしてしまいました。