1箇所だけですが、KATOの扇形機関庫に本体未加工で扉を付けてみました。
扉の仕掛けは昔から色々作られてきましたけども、一番手近にあったトミックスの扇形機関庫をほとんどそのままパクリました。
奥にあるバンパーを機関車自体で押し付けると、針金に引っ張られて扉が閉まります。機関車を戻すとバネの力で扉が再び開きます。
適切なバネの強さはけっこう微妙で、強いと機関車が負けて扉が閉まりませんし、弱いと開きません。トミックス製品はこの具合が絶妙ですが、私はあまり調子よくはできませんでした。
機関車は重くて粘着が強いものを使ったほうが調子よく動きます。
扉の回転軸の中心から針金で引く穴までの距離(半径)は、トミックス製を参考に5mmとしました。あまり長いと、全開させるために大きなストロークが必要です。
扉のデザインまでほとんどそのままパクっています。完全に思考停止しております。
一番奥のバンパーとバネ台です。バンパーと扉の間は0.8mm真鍮線でつなぎます。
前後のパーツのみ3Dプリンターで造形し、それらをつなぐ長いベース部分はプラ板で作りました。
扉部分のみ組み立ててみたところ、機関車の下廻りが引っかかって、まずは失敗。
たぶん寸法はこんなもんで大丈夫だろうと、ろくに検討せずに図面を引いたのでした。ここで気づいてよかったです。
一応完成です。真鍮線の長さは出来上がったバネの長さに合わせて決めました。
中央付近にも真鍮線ガイドを付けるつもりでしたが、なくても良さそうだったので付けませんでした。
バネがヒドイんですけども、どれぐらいのものがよいのかテストしないとわからないので、0.3mmのリン青銅線を丸棒にぐるぐる巻きにして色々作りました。もうちょっと細い線が欲しかったのですが、たまたま入ったお店にこれしかありませんでした。
最初はバンパー後部の筒の内側に入れる予定でしたが(直径4mm程度)、強すぎてしまい、直径を6mm程度に大きくして筒の外側にかぶせました。
写真で一番格好が乱れているものは、一度作ったバネを伸ばして作り直してみたもので、変なクセが取れずに全然ダメでした。しかしやみくもに作っていては、リン青銅線が何本あっても足りません。
出来上がった扉一式は、扇形機関庫の前から差し込んでやればOKです。機関庫本体を未加工とするためこうしました。もっとよい方法もありそうです。
ピンボケですが作動の様子の動画です。うまくダウンロード・再生できなかったら申し訳ありません。
あまり上手にできていないので、模型によっては扉が閉まり切らなかったり、逆に十分開かなかったりすることがあります。
トミックスの扇形機関庫ならずっと調子よく開閉するので(さすがメーカー品)、上手な方が作ればもっとうまく動きそうです。
割と面白いです。開閉ギミック自体はある意味玩具的かもしれませんが、KATOの機関庫は扉のついた姿も結構似合うと思いました。