動力部中心に新しくなった「2017-7 C62東海道形」のデフ表現は、やはり薄型になっていました。
旧製品(2019-2) デフ前端を斜めに削ぎ取って、フチのみ薄く見せていた一般的な表現です。 |
新製品(2017-7) 今はもっと後方から徐々に薄くしており、先端はさらに薄くなっています。素材の厚いプラ製品では窮屈になりがちなフロントの様子に余裕ができて、私は好きな方法です。 |
旧製品の特徴だった、煙突を回してライトを消灯するシャッター機能は、本格的になくなってしまいました。
最近のKATO製品でこれが残っているのはD51標準形ぐらいでしょうか。なぜかトミックス製品には受け継がれましたけども。
新旧で細かい違いは色々ありますけども本当に細かいので置いておいて、
テンダーの裏側のブレーキシリンダーに、はたと目が留まりました。
こちら旧製品(2019-2)のテンダーです。
ブレーキシリンダーは別パーツになっていて、テンダー底に差し込まれています。
こちらは新製品(2017-7)、私が何も見ずに買ってきた1両のテンダーです。
何か変わっています。ブレーキ引棒が外側にあって、あと中央部に取り付け穴がひとつそのまま開いています。
台車を外したところです。
実物は、左右一対のブレーキシューが梁でつながっていて、中央をブレーキ引棒で引いているというイメージがあったもので、
これは仕様変更というより、組み立ての際に部品の向きを間違っただけではないかしら…?
(そこに何らかの意図があったのかは知りようがありません)
この向きでは、左に伸びている引棒が台車集電板に引っかかりそうで気になります。台車枠とも干渉していました。
とりあえず、向きを変えたら普通の姿になり、台車とも干渉しなくなりました。
部品をまっすぐ引き抜いて、向きを変えて差し込むだけなので簡単ですが、あらかじめ台車を外しておいたほうが楽にできると思います。
誤ってピンセットの先が滑ってパチンと部品を飛ばさないように、手を添えたり、端をマスキングテープでゆるく留めておいたりすれば安心です。
2021.3.3追記 メーカーも意図があって逆向きにしたわけではなかったようで、組み付け不良である旨告知がありました。
どなたにもすぐ直せますから、直してから使ったほうが良さそうです。
ちなみにこれは梅小路の26号機です。よくわからない写真ですみません(拡大写真)。
制動引棒は車体中央にあり、ブレーキシリンダーは細い出っ張りのほうが前向きです。
とてもきれいに展示されていたので感動しました。