今更そんなものが載せられることはあまりないと思うので、書いてみました。
国内ではトミーナインスケールのブランドで発売されていた、バックマン製品の#4760(動力車)と#4770(ダミー)の2種です。初めの製品はペン・セントラル塗装でしたが、これはアムトラック塗装です。鮮やかな塗装のため、トミーナインスケール時代の1976年頃までは模型店でも目立つ存在でした。
同じころ、やはりバックマン-トミーナインスケールのターボトレイン(CN)もよく売られていました。どちらも「まだウチにあるよ」という方はたくさんいらっしゃると思います。
動力車、ダミー(トレーラー)とも、ボディ中央の裾に表まで貫通した穴があり、そこに下廻りの突起がはまることでボディーが固定されています。
ボディーの裾を広げてやれば簡単に分離できます。
これはダミー車のボディーを外したところです。床のオモリや、屋根のホーンとパンタグラフは焼き留めされています。
はめ込みではありませんが窓ガラスは付いています。座席などの室内装置は何もありません。
こちらは動力車のボディーを外したところです。
動力部上部に長いふたがあり、ところどころに注油用の穴が開いています。が、ここから注油してうまく患部に当てるのは難しいと思います。
前方には配線が伸びていて電球が付いています。しっかり固定されているわけではなく、成り行きでぶらぶらしています。
ライトの透明パーツまで導光する仕組みはなく、前面窓から光っている電球が見えるだけです。
さらに電圧を加えないと走り出さないので、走行中はもっと明るく光ります(が、ライトまでは光がほとんど回りません)。
ちなみにお顔の周りの白い部分、まるで私たちが工作するときに筆塗りして失敗したように見えますが、これは最初からでした。
動力部のふたを外したところです。中央に両軸のキャラメルモーターが置かれ、台車まで伝動されています。
注油するにしても、こうやってふたを外したほうが確実そうですね。私は一度も注油したことはありません(注油したのを忘れているだけかも…)。
モーターからウォームまで、いくつものシャフトやジョイントを経由しており、意外と部品数が多いです。
同じころのグリーンマックスの動力など、モーターから強烈に長いシャフトが延びて、直接ウォームを回していましたから、これと対照的です。
逆にこちら、ブレブレで走らないんじゃないかと心配になりますが、一応走ります。
メトロライナーに戻りまして動力台車の裏側です。この頃の製品らしくギヤはすべて露出しており、中央の薄いギヤがウォームと左右の動輪のギヤ軸に噛み合っています。
今の製品に比べると駆動音はやや大きく、微妙なスロースタートはできませんが、結構走行は安定しており普通に楽しく遊ぶことができます。
動力と関係ありませんがパンタグラフを開いて裏返しにしてみたところ。この頃はパンタグラフが畳める構造になっており、すり板は裏側のツメを折り曲げて上枠に固定されています。
パンタグラフを上げた状態ではすり板が水平になることはありません。
すり板を除き、パンタグラフは樹脂製(たぶんカプラーと同じ材質)です。
成型はあまり良くないものもあって、カプラーにバリが出ていて引っかかったり、完全にふさがっていたりするものもありました。
まあ大体は大丈夫だったと思いますが。
当時の日米の高速列車です。縮尺がどちらも1/160だとすればですが、メトロライナーは0系新幹線より若干長いぐらい。
以上になります。白背景に一部が溶け込んでいましてすみません(ライティングがんばったんですが…)。
ところで先ほどのグリーンマックスの動力ユニット、一番上のプリント基板に「開けないで下さい」とエッチングされているのが面白いです。
こんなこと書かれると開けるしかないですよね(笑)。