電動ターンテーブルは2014年になってKATOからも発売されました。トミックスと同じ厚さで、床に直接置いて使うことができます。
「20-283 電動ターンテーブル」は、KATO初の自社製ターンテーブルです。ユニトラックに適合しています。
トミックスの場合もそうですが、運転するレイアウトや運転方法・パワーパックの数によって、色々な配線方法になり得ます。以下は1台のパワーパックで本線とターンテーブルを操作する場合の一例です。
パワーパックのD.C.出力端子と、付属のターンテーブルコントローラーを、付属のJUMPコードでつなぎます。1つのパワーパックでターンテーブル・本線ともに運転するときは、写真のように別売の分岐コネクターを使って配線する必要があります。
ターンテーブル側には、パワーパックからJUMPコードを通して取り入れた走行用電流が流されます。
なお、ターンテーブルコントローラーに接続するACアダプターは、主桁の回転用です。走行用電流ではありません。
トミックスと電気的な構造は同じなので、やはりターンテーブルと本線の間には両ギャップが必要です。適当な位置のユニジョイナーを外し、付属の絶縁ジョイナーに交換します。
運転の方法はトミックスと同じです。
機関車の向きを180°変えると、フィーダーをつないだレールをそのまま反対向きにしたことと同じことになり、本線側と逆の極性になります。そのまま機関車を出発させると、車輪が両ギャップを乗り越える瞬間にショートします。機関車の向きを変えたら、まずターンテーブルの逆転レバーを切り替えて、極性を本線側に揃えます。
右からやってきた機関車が、転車台上で停止したところです。本線側のフィーダーの向きや主桁の向きによって、パワーパックとターンテーブルの逆転レバーは、この写真のとおりになるとは限りません。
もし両ギャップに差し掛かった瞬間に機関車が止まってしまったら、極性が違っていてショートしたものと考えられます。すぐにパワーパックの出力を止め、ターンテーブルの逆転レバーを切り替えて極性を揃えます。
ターンテーブルの旋回方向レバーをどちらかの方向に切り替え、主桁を回転させます。切り替えたらそのまま回転していますから、止めたい位置の1つ前まで来たら中立に戻します。回転がゆっくりになり、次の位置で止まります。
180°転回できました。機関車が載っているレールがぐるりと回ったため、電気的な極性が本線と逆になったことに注意してください。
※パワーパックの逆転レバーを切り替えれば極性が一致するように思いますが、そうではありません。パワーパックの逆転レバーを切り替えると、本線とターンテーブルの極性が一緒に切り替わるため、両者の不一致はそのままです。
ターンテーブルの逆転レバーを切り替えると、本線はそのままで、ターンテーブル側の極性だけが切り替わります。これにより極性が一致します。
極性が一致したので、今度はパワーパックの逆転レバーを切り替えて、全体の極性を逆転させ、機関車をもと来た方向に出発させます。
このような極性の不一致は、本線に対する主桁の向きが逆向きになったときに起こります。主桁の片側にある操作室がどちら側にあるかを覚えておき、逆向きになったときにターンテーブルの逆転レバーを切り替えるようにすればよいでしょう。
KATOの電動ターンテーブルもトミックスと同様に、止めたい位置を通り過ぎてしまったり、引っかかって動かなくなってしまったりすることがあります。通り過ぎてしまう場所は、逆向きに回転させると止まってくれることがあります。 噛み込んで動かなくなってしまったときは無理がきかず、どうしようもなくなります。一度外周カバーを取り外してみたり、主桁自体を取り外して付け直したりすると直ることがありました。しかし機構が複雑なので、メーカーに修理調整を依頼したほうがよいと思います。