Nゲージ蒸気機関車>2007年のメモ>2007.9.2(ナハ10系)
KATOより、10系客車のバリエーションとして、「かもめ」風にアレンジしたものが発売されました。茶色の10系客車のプラ完成品としては昔のマイクロエース製品(今のマイクロエースではなく、しなのマイクロを引き継いだ会社)が有名でしたが、KATOからの発売はたぶん初めてではないかと思います。
形式は色々あるので、ごく一部のみ比べました。
2007.9.2
KATOの単品(青)の色変えですが、細かな表記が印刷済みとなっていて精密感があります。
ナハ11(かもめ) (拡大写真) 特定の列車名を名乗っているためか、号車番号やサボなどが印刷済みとなっており、細かいシールと格闘することなくそれなりの雰囲気で遊べます。好きな番号にできるようなシールも添付されているともっと良かったですね。 |
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ナハ11(青) 以前から発売されていた単品です。表現するところと省略するところのバランスが取れていて、近くから見ても遠くから見ても印象のよい製品だと思います。 |
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ナハ11(茶)旧マイクロエース (拡大写真) 現在のアリイ製造になってからのロットです。当時のプラ製品としてはよくできています。 |
マイクロエースの10系にはずいぶんお世話になりましたが、さすがに今となっては転がりの悪さや組み立て具合の悪さが目立つので、今後は出番が減ってしまいそうです。どれくらい人気があったのかわかりませんが、10年ほど前の1998年頃でも、模型店で500円くらいで大量にワゴン売りされている場面に出くわしたことがありました。この頃はすでにKATOの10系が十分出回っていましたから仕方ないのかもしれませんが、一緒に発売されていた茶色のナハネ11なんかは魅力的だったのですが…。
全体の構成はナハ11とほとんど同じです。
ナハフ11(かもめ) バックサインは白色LEDで照明されます(LEDの照射角は狭いので、上下がちょっと暗めです)。車端のカプラーは最近よく使われているナックルカプラーです。 |
ナハフ11(青) この頃の製品では、すでにテールライトも標準で点灯式になっていました。妻面のHゴムも、側面と同じ銀ではなくグレーとなっています。20系客車がリニューアルされる素地は、この製品ですでにできていました。 |
ナハフ11(茶)旧マイクロエース さすがに古いのでよれよれな感じですが、幌枠の表面などKATOよりも細かいディテールがついている部分もあります。ライトのレンズは左右がばらばらで分解のときに紛失しやすいです。電球式ですがちゃんと点灯します。 |
ナハフ11(KATO) 以前のKATOの車両は、窓ガラスに細かい擦り傷のようなものが無数にあって、透明度が低いものがあったのですが、10系客車のガラスはもともときれいにできていました。 |
ナハフ11(旧マイクロエース) プラ成型はまずまずでしたが、車体表記はものによって位置がばらばらで、書体も単純なものでした。床下機器は色々なディテールが付いていて結構楽しく、この写真には写っていませんがトイレ流し管も最初からついていました。 |
KATO | |
旧マイクロエース しなのマイクロ時代のブランドなので、「MICRO ACE」のロゴが今のアリイ(改めマイクロエース)のものとは違います。 |
KATOの10系はいくつものバリエーションがあり、オシ17にも形態・色違いがあります。
オシ17(かもめ) (拡大写真) 茶色の車体に色々な表記が映えて最も賑やかです。番号はオシ17 5、調理室ドアは窓なしタイプです。 |
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オシ17(青) これは単品です。オシ17 2018、調理室ドアは窓付きタイプです。 |
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オシ17(はと) 特急「はと」青大将セットに含まれています。オシ17 4、調理室ドアは窓なしタイプです。 |
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オシ17(つばめ) 特急「つばめ」青大将セットに含まれています。オシ17 1、調理室ドアは窓付きタイプです。 |
なお青大将はマイクロエースからも発売されています。
KATOの「かもめ」には牽引機としてEF58小窓・茶が同時に発売されています。EF58まで比べてしまうと写真を撮るだけで大変なので省略しましたが(一応蒸気機関車サイトですし…)、先頭に立たせるとなかなか似合います。
そのほか、時代や路線に構わず単に10系客車(茶)として捉え、好きな旅客用機関車で牽かせても似合ってくれます。
蒸気機関車と茶色の客車は相性がいいので、たいていどんな組み合わせでもOKです。
マイクロエースの「特急かもめ」セットについては、こちらもどうぞ。→10系特急かもめ