Nゲージ蒸気機関車>2008年のメモ>2008.11.6(客車から電気をもらう)
2008.11.6
小型の機関車は集電車輪の数が少ないため、集電不良で動きが若干ぎこちなくなることがあります。そこで牽引しているトレーラーからも電気を引き込んでみました。
色々な方が取り組まれているテーマです。また、集電効果を狙った通電式カプラーも各種ゲージで実際に存在します。
本当はここでもずぼら工作ながら、連結・開放が通常通りできる通電式カプラーを考えたかったのですが、手元のノートが奇怪な絵で埋まっていく割には簡単確実な方法を思いつきません(私は何を作るにも絵から入ります)。
まずは簡単なジャンパ方式にして効果を確かめることにしました。
客車は、リタイアしたスハ43旧製品を使いました。これはまだまだ通用する模型で、特にオハ35などと並べると、構造や表現が似ているのでぴったり来ます。 機関車、客車のカプラーポケットに、ジャンパのジャックを接着します。ジャックといっても真鍮パイプをカッターで切って接着しただけです。初めは、水平方向に連結しやすいように、真鍮パイプをポケット下部に水平に接着したのですが、車輪と干渉してしまったため、後方を持ち上げて車輪を避けるよう斜めにしました。 |
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左右に取り付けた真鍮パイプは、裏側でそれぞれの台車集電板にハンダ付けします。 なお、カーブ通過で外れないよう、機関車・客車とも台車マウントカプラーであることが前提となっています。 |
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機関車は、集電性能が落ちやすいと仮定した、小型蒸気機関車を使いました(実際はよく調整すればきちんと走ります)。 客車と同様に真鍮パイプを取り付け、それをモーター側に配線します。この機関車では従台車の集電板にライト配線がハンダ付けされているので、そこに重ねて一緒にリード線をハンダ付けしました。 |
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機関車と客車をつなぐジャンパは、0.5mm真鍮線を使い、現物合わせで曲げました。通電だけを考えればビニール線でも同じですが、形がしっかりしていたほうが連結しやすいと思ったからです。 | |
真鍮パイプの内側と接する部分を除き、目立たないように黒く塗ります。 差し込み部が斜めのため、レールに載せたまま連結するということは事実上できません。車両をひっくり返してジャンパを差し込みます。差し込み部やジャンパの構造はまだまだ改良の余地ありです。 |
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曲線部に載せたところです。台車マウントのカプラーポケットにジャンパが密着しているので、ほとんどドローバーと同じようなものになっています。 |
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逆方向のカーブです。カプラーは上下、左右にも色々な力を受けるので、このままだとマズい場面も出てくるとは思います。 どうせ連結がしにくいのなら、普通の通電式ドローバーにしてしまうという方法もあるかもしれませんが、本当は機関車を自由に連結・開放させたかったので、ちょっと狙いと違います。 |
●良いところ ●いまひとつなところ |
などなど、実用性を上げるにはまだ課題があります。ご参考までに。
もっと進歩的なことを試みている方もいらっしゃいます。