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バスタオルを張り、色を塗って完成させます。
適当な位置に小骨を追加します。 付ける位置を決めたらその間隔を測り、これまでの加工で出た切れ端を利用して、その長さに切ります。 部品図に合わせて作図したり形を決めたりする必要がないので、適当に作っていくことができ、思ったよりずっと楽な作業です。 |
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バスタオルを軽くかぶせてみて、特に骨の出っ張りが気になるところがあれば、その周辺に小骨を補充します。 ただ、どうしてもある程度ゴツゴツと骨組が出っ張るのは避けられません。部分的にはかえってそれが山らしく見えることもあるので、逆にこれを利用して、実物の山脈をイメージして小骨を入れていく方法もあるかもしれません。私はそこまでの地形センスはないのでこの程度で終えました。 プラスターで本格的に作るときと同様に、細く切った厚紙の帯などを張り巡らせてもいいと思います。 |
バスタオルを張る前に、実際に線路にかぶせて色々な車両を走らせ、内部やポータルに当たらないかどうか最終チェックして修正します。
問題なければ、内部の入口からみえる程度の範囲を、グレーや黒で塗っておきます。本当は入口から数センチは、厚紙を丸めるなどして内壁を作るものですが、この工作では省略しました。
バスタオルはよい位置を選んで全体にかぶせます。 大体の大きさが決まったら、余分なところをいったんハサミで切っておきますが、作業上邪魔でなければ、貼り付けるまで切らずにおいたほうが安全です。 写真で手前のコンクリート壁に当たるところはあとで切り取りますが、こんな感じで下側一杯まで山肌にする方法もあります。 |
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端のほうから骨組みに十分接着剤をつけて、タオルを張っていきます。あまり強く引っ張って貼ると、全体が歪みます。 稜線の部分は、張ってから1cmくらい残して切り、木工用ボンドなどで折り返して張ります。 ポータルの上にかかる部分などは、ぎりぎりで切り取って、さらにつまようじなどで断面に木工用ボンドを付け、指で馴染ませてホツレ止めにします。 |
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すべて張り終えたところです。張るのは簡単ですが、切りっぱなしになるところのフチの処理に少し手間がかかります。 手前はタオル張りに使った接着剤とハサミです。稜線のように、短時間でがっつり接着したいところは普通のゴム系接着剤(Gクリアー)を使い、内側の小骨などには「水性ゴム系接着剤」を使いました(あるんです、そんなのが)。これは通常のゴム系接着剤のように嫌な糸引きがありません。 布の切れ端の処理には木工用ボンドを使っています。 |
スプレー塗料を使って、タオル地の部分を塗ります。ここではホームセンターで買った水性カラースプレー(発泡スチロール可)の緑色をそのまま単色で吹き付けました。
各種の色を使って山らしく仕上げるのがよく推奨されていますが、かなり上手な人でないと難しいので、全体をこれと決めた1色で塗るというのもよい方法だと思います(固定レイアウトの緑地でもそうですが)。
タオルの塗装が乾いたら、手前の斜めの部分に工作用紙を切り抜いたP1〜P3を貼り付けてコンクリート壁を表現します。つなぎ目にはさらに紙帯を貼り重ねて、コンクリートの柱のような感じにすると目立たなくなります。 ただ、元の垂直な壁のままにしておくのもそれなりに面白いと思います。 ここではポータルの表面にも厚紙を貼り重ねました。 |
ポータルとコンクリート壁は、幅1.5センチくらいの平筆を使って、水性タミヤカラーのミディアムグレーを筆塗りしました。
やや薄めに溶いて、どの壁も真上から真下まで垂直に塗ります。塗りむらは一切気にせずに、乾いたらもう一度縦方向に塗り、3回くらい繰り返します(全部縦)。
実物のコンクリート壁は、雨水などが流れて、縦方向に汚れが走っているものが多いので、このような塗り方をすれば多少のむらもそれらしく見えます。
(部屋の隅っこに、使われていないPROZの影が…)
お好みに応じて、タミヤの「ウェザリング・マスター」などで壁の上部を中心に少し汚してみると、近くで見たときにも多少それらしく見えます。遠くで見てもギトギト汚れているようならやりすぎです(全体のチャチさ相応に)。
山の側面を出っ張らせず、線路に沿ってへこませたのは、材料の節約の意味もありますが、狭いスペースで内側に線路を敷いたり、建物を置いたりできるように考えたものです。ここだけ道路を作って車を置き、標識などを立てても面白いですし、山の中腹にわざと天井を作って台地にし、住宅を置いても面白いと思います。
製作時間はのべ8時間くらいでした。材料さえ揃えておけば、夏休みに3〜4日使えば(こればかりやっていなくても)十分完成させられると思います。今の時代、実際にこんな工作をする人は少ないかもしれませんが…。
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