Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.4.5(ワム80000)

ワム80000

ワム80000

2008.4.5

国鉄末期まで地方の操車場にもゴロゴロしていた普通の貨車です。KATO製品が昔から有名ですが、その影に隠れてやや目立たなかったトミックス製品がこのたびリニューアルされました。

●その後発売されたマイクロエース製品についてはこちらをどうぞ→ワム80000 マイクロエース製品


現在手に入るのは、KATO・トミックス・河合商会の3種です。トミックスと河合商会は280000番台ということで、屋根が白っぽく表現されています。

全体

トミックス(新) トミックス(新) (拡大写真)
古くからある同社製品の床下をリニューアルしたもので、最近の他社にならってステップやブレーキてこなどが追加されて精密感が増しました。
KATO KATO (拡大写真)
これは最近の製品で、ブレーキペダルやステップなどの床下ディテールが追加されているものです。上廻りは500円だった時代から変わらないようです。
カワイ 河合商会 (拡大写真)
KATO製品がリニューアルするまでは、床下ステップがついていたり、高さも少し抑えられていたりで重宝する模型でした。
トミックス(旧+新) トミックス(旧+新) 
左がトミックスの旧製品(プラ車輪のもの)です。上廻りはまったく同じで、床板も未加工でそのまま交換できます。

今回はトラ70000も一緒に発売されましたが、床板はワム80000とは共用されておらず、専用のものになっています。昨年末発売されたレム5000とも共用ではありません。

前方から

KATO KATO 
当時のKATO製蒸機に大きさを合わせたのか、上下に高くなっています。しかし、もう見慣れちゃっているという方も多いのではと思います。
トミックス トミックス 
前回の製品と比べて文字などの印刷がよりくっきりしています。
よーく見ると、茶色の塗装は前回よりややぼってりしていて、表面に部分的なさざなみができていることもあるようですが、特に気になるほどのものではありせん。
河合商会 河合商会 
以前は他社と違い、屋根の塗り分けのメリハリが効いていて楽しい模型でした。塗装は他社よりもつや消しの度合いが高くて白っぽく見えるので、適当に混在させてみると実物の操車場みたいで面白いかもしれません。

高さの違い

トミックス+KATO 左がトミックス、右がKATOです。
トミックス+河合商会 左がトミックス、右がカワイです。カワイはKATOよりは小さいですが、やはり少し大きめです。
KATO トミックス カワイ
KATO トミックス 河合商会

トミックス製品の上廻りも、金型が設計されたのはかなり前だと思うのですが、当初から結構シャープな出来栄えだったのですね。下廻りがあっさりしすぎていたので、旧製品はやや貧弱な感じに見えたように思います。

床下

トミックス(新)
トミックス(新)
トミックス(旧)
トミックス(旧)
KATO
KATO
カワイ
河合商会

今回のトミックス製品では、とても彫りの深い表現になっていて、床板は少し引っ込んでおり、その上に梁などがしっかりモールドされています。ウエイトは同じ大きさですが、少し厚くなっているので、重量も増しているように感じます。

ミニカーブレール対応製品とのことで、カプラーが首を振るようになっており、カトーカプラーへの交換には何らかの加工が必要です。車両が増えるたび、何で自分はカプラーをカトーカプラー、マグネ・マティックカプラーに交換してしまったんだろうとかなり後悔しています。アーノルドカプラーのままにしておけば、すぐに楽しく遊べたはずなんですが…。どうしても、やってみたい時期があったのでした。
なお、私は取り外したもとのカプラーを、車両が包まれていたポリ袋に入れ、貨車の中に詰め込んであります。
(おわり)


●比較した模型について


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