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おとなにとって望ましいと思える「子どもらしさ」だけではなく、
現実の「その子らしさ」のままでいられることを、
それぞれの子どもたちに保障できたらいいですよね。
おとなが自分の不安感や焦りで子どもを振り回してしまったり、
子どもにおとなのような振る舞いを強いてしまうことのないよう、
おとながおとなの立場でいることが大切なことなのでしょう。
そして、子どもに試行錯誤をしてもだいじょうぶだと感じられる時間や空間を、
保障することが必要なのではないでしょうか。
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そのような余裕をおとなが持つためには、
わたしたちおとなが、自分自身のことを正当に評価し、
等身大の自分のままで何ができるのかを考えていくことが必要なのだと思います。
養育者でいることを何年重ねたとしても、わたしたちはいつも初心者です。
子どもたちはいつも、次々新しいことを提供してきます。
わたしたちにとっては、いつもいつも新しい経験なのです。
どんなに用意周到に準備していたとしても、
どんなにあらゆる可能性を考え計画していたとしても、
そんなものは簡単に飛び越すくらいのことを、子どもたちはしてきます。
「もっとこうしたい」「もっとこうありたい」という理想の養育者像を
いろいろ夢みていても、結局わたしたちは、
等身大の自分で子どもに接する以外にないのではないでしょうか。
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できないのにできるふりをしたり、
そう思えないのに無理に優等生的な反応をしていても、
子どもには分かってしまうように思います。
それを隠そうとすることが、ますます自分自身や子どもたちを
追いつめてしまうことになるかもしれません。
少し肩の力を抜いて、深呼吸をしましょう。
そしてあなたのままでいることの心地よさと充実感を、
感じ取ってほしいと思います。
そして、子どもたちのことも、ありのままに受けとめてみてください。
そうすると、ひとりひとりの子どもの存在が見えてくるのではないでしょうか。
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そのようなことを大切にしながら、
自分たちにとって役に立つことを試してみましょう。
そのひとつは、具体的な情報を集めることだと思います。
情報がないと、何も分からず不安ですし、
情報が少ない中で何かを判断するのは難しいことです。
集めた情報の中から、何かを選んだり参考にしたりするときには、
どれが正しい答えかを探すより、
今の自分たちにとってしっくりくるものを、見つければいいのだと思います。
また、わたしたちが陥りがちな、さまざまなからくりを知ることも
情報を集めることになります。
さらに、自分の「気持ち」も大切な情報です。
自分の率直な気持ちに気づいていることは、
自分自身を生きるための大きな力になります。
その他にも、自分のためにできることはたくさんあります。
愚痴を聞いてくれたり、楽しいことを共有してくれるような、
自分のサポーターとも呼べるような人を何人か見つけておくと心強いですよね。
楽しかったりホッとできたりする「わたしのため」の時間を確保することも、
役に立つように思います。
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