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 キルテッド・メイプルの 小型ヴィオラ 3. HOME
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裏板をリブ・アッセンブリーに貼り付ける
これはもう、普通に貼るだけ。
  今回は、とくにエフ字孔はグァルネリ・デル・ジェスがパガニーニのためにつくったと言われている「カノン」式にしようと思っていた。

e-Bay で売られている同スタイルのコピー品の写真を拝借し、
ボディサイズ400mmほどにプリント・サイズを調整してプリント。
それを転写して「型紙」にしました。

ボクの切り方はユニークで、上中下の3カ所に
コルクボーラー(写真の右下のT字型をした工具)を使い、
ちょうどいい具合の穴を3つ、空けます。

それが、この右側の写真で、そうした下準備をしておいてから、
それをスタートとして、デザインナイフやごく細い薄刃のノコを使い、
カットしていきます。

ほぼ、納得!


表板は、エフ字孔がーをきざみ終わると、あらためて板厚調整、
とりわけ、表板の板厚は音色に対しての影響大が大きい。
今度は、リブ・アッセンブリーに表板貼り付け用のライニングを貼る。

表板にはバスバー(長さ298mm、厚さ6mm)貼り付ける。

ちなみに、ボディ長355mm現代ヴァイオリンのバスバーは、
長さで270mm、板厚5.5mm。

裏板も・表板とも、ご覧のような専用の記録紙を準備してあり、板厚と目方、それに参考までにタップトーンなどのデータのこまめに記載して残している。
このバスバーを貼った結果で、目方は126gだった。
表板を貼る前に、ネックのホゾ穴を空けておく。
その方がネックの形を写しやす、後からやるより作業がやりやすいからだ。

そのついでに裏板のボタンを成形する。
いつものことながら、ここでネックを付けてみて、
裏から木ビスでブロックに仮固定、
指板の角度調整をする。
いよいよヴィオラらしくなってきた。
エフ字孔のウィング(袖?のようなところ)に、
アクセントとして、えくぼのような凹みを入れる。

なぜ、入れるのか、理由は分からないが、
小生は、古いイタリア製のひとつの形という認識でいる。
いよいよ、表板の接着。
小型ヴィオラ用としては、普通のヴィオラ用より少し小さい
長さで295mm。


指板の裏側は、普通なら余り手を入れるところではないのだが、
自分用だし、関係ない余分な部分を削り取ってダイエット!
元が114gあったのだが、78gまでダウンした。

フィッティング部品は、バーズアイ・メイプルの白木っぽいものを選択。

ここで、ペグ・ボックスのペグ調整も済ませている。
下塗りの着色は、アルコール系のダーク・ブラウンとレッド・ブラウンとをブレンドし、好みの色にした。

そのために、裏板のキルテッド・メイプルと表板のスプルースの端材を切り出し、テスト用の色見本で試しながら塗った。

ただ、何故か表板の中央部だけが、ニスムラになってしまった。今回は、アルコール系で着色したんだが、あらためて目止めをしなかったからか?
  いよいよ、次ページは最終仕上げ・・・。

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