Nゲージ蒸気機関車2023年のメモ>2023.6.11

アリイのED70(EDシリーズ 電動プラ模型)

アリイ ED70パッケージ

2023.6.11

以前ご紹介したアリイのプラ模型「ED-58」と同じシリーズの「ED70」です。発売当時に一度組み立てていたので2度目の体験です。


ED70とED-70

このシリーズのパッケージには少なくとも2種類あり、一方の名称がED70、他方がED-70のようにハイフンの有無の違いがあります。ハイフンなしが500円、ハイフン付きが600円だと思いますが価格の変更と完全には対応していないかもしれません。

今回組み立てたのは定価500円のED70で、当時(1970年代)模型店では割引されて400円以下で売られていたことがありました。その価格でモーター付きですから当時の感覚でも安かったです。KATOのNゲージの貨車が1両500円でしたからね。

動力台車の改造

このシリーズには4形式ありますが、シャーシは共通です。

新しいシリコンチューブ

そのまま組み立てるとこうなります(写真はED-58。モーターとシリコンチューブは新品に交換)。駆動するのは1軸で、その車輪のみゴム製になっています。
ちゃんと走るものですが、大きく曲がったシリコンチューブは一度裂けたりもしまして、若干の不安を残していました。

そのため、今回はモーターのレイアウトを変えて作ってみることにしました。それ以外はキットをそのまま組み立てます。

動力台車の構造

気分的には昔のHO工作の要領で、インサイドギヤで連動した2軸駆動としました。残念ながらFA-130モーターでは車体の天井につっかえてしまうので、タミヤのミニモーター(Standard Motor製 FP030-KN/11160)を使いました。前からちょっと使ってみたかったというのもあります。

モーターと取り付けネジ以外は3Dプリンターの光造形です。大雑把なものが早くできるので私にはちょうどよいですし、電動プラ模型のような用途なら大丈夫だろうと考えました(それを確かめる意味もあります)。
フレーム寸法は元の金属パーツと同じにしました。完成後の外観をオリジナルと変えないようにするため、台車枠もキットのパーツをそのまま流用できるようにしました。

この部品構造では適切ではないところもありましたが、動きはするので次の機会にでも改良します。

組み立て中の動力台車

造形が終わって組み立てているところです。

組み立てた動力台車

すぐ形になりました。ただ微妙にきつい・緩いがあり、念のため寸法を微調整して再出力しておきました。1時間もあればやり直しができます。

組み立てた動力台車裏側

軽い車体に光造形樹脂の車輪は2軸連動でも空転しそうなので、車輪にはHO用ゴムタイヤをはめました。

シャーシの組み立て

床板はモーターの動きに干渉する部分を削り取り、あとはそのまま組み立てました。モーターが軽くなったので、その分少しウェイトを積みましたが、なくても走ります。

ところでこの模型は逆転スイッチ周辺の構造がよく考えられていると思います。電池金具がそのまま逆転スイッチの接点となっており、配線もモーターからの2本だけなので、とても簡単にできます。

ギヤをただ並べただけの割には、意外と静かで軽く回転しました。
とはいえ最初は、回転している動輪に指を触れただけで止まるほど力が弱くて走れませんでした。どうも造形パーツ表面の細かいドットのガタガタのために摩擦が大きく、スムーズに回っているように見えて結構ロスがあったようです。幸い構造はそのままで、少々慣らしてグリスで潤滑すれば十分な力が出るようになりました。

ボディー

ボディーの組み立て

ED-58は自由形でしたが、ED70にはそのような記述はなく、一応ボディーは短縮化せずに作られているようです。

パンタグラフと碍子はメッキ部品です。パンタグラフは固定式なので両方上げっぱなしになります。

カプラーはダミーカプラーが付属していますが、何となく軽い貨車なら牽引もできそうだったので、連結できるようにニセモノのベーカー型カプラーを付けることにしました。

前面

車体の成型色はもう少しピンク色っぽかったと思っていたのですが、今見るとピンクというよりあずき色に近い感じです。あてにならない記憶ですね。

表面はザラザラの梨地仕上げです。安いプラ模型にしては結構よくモールド表現されていると思います。

完成

動力台車が1日でできたのですぐ終わりました。こんな感じになりました。
カプラーはもともと別な車両に付けるために作っていたものなので、ちょっと長いです。

ED70 完成
アリイED70改造走行

10秒程度の走行動画です。ダウンロード:MP4形式(1.29MB)

動画ではエンドウの金属道床線路を走らせていますけども、付属のプラ線路も走れます。
牽いている貨車は永大のカ3000・チ1000(プラ模型)と、エンドウのレ12000(金属プレス)です。

箱絵と。

箱絵
箱絵

完成
完成

ED70とED-58の長さ比べ

このシリーズ4種の床板は共通部品ですが、ボディーの長さは同じではありません。手前のED-58はだいぶ短いです。

前後のスカートの間に床板がはまる構造になっており、そのスカートを車種によって異なるサイズのパーツとすることで、同一の床板が使えるように工夫されています。

鉄道プラ模型的な動力は蒸気機関車なら作ったことがありますが、電気機関車・電車は初めてでした。次の機会があれば、オリジナルと同じFA-130モーターで何とかならないか工夫したいです。
せっかく鉄道プラ模型を製造しても、シリーズ化が続かないこともあった中、アリイが粘り強く動力部の改良を続けて製品を出し続けてくれたのは素敵です。


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