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C55(3次形・北海道仕様) トミックス

C55 3次形と宗谷本線普通列車セット

早いものでトミックスから新系列の蒸機としてC57 135が発売されてから14年目になり、シリーズにC55 3次形・北海道仕様が加わりました。
末期の北海道仕様ということで、密閉キャブに切り詰めテンダーという、形態的にもC57 135の着せ替えのような姿です。
好評だったC57 135の資産を十分に活用し、スポーク動輪の新規製作でありながら本体価格をわずか600円アップに抑えた、企業努力の見える手堅い製品です。

2023.2.25

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外観ツアー

トミックスが特設サイトで熱く語っている「C55は1978年からの夢であり、約束でした」というのは、かつて旧C57とともにC55も予告されていたことがあったためです。
私は当時、C57と同じようにできるからノリで書いたんだろう、程度に思っていたので、約束とも何とも考えていませんでした(すみません)。
というわけで、最初に初代のC57も置いてみました。

トミックス C57(初代) トミックス C57(旧)

トミックス C57(初代)
(拡大写真)

登場は40年以上前です。テンダードライブで全体を1/150に近付け、軽く前方デフォルメした特徴ある模型です。

トミックス C55(3次形・北海道仕様) トミックス C55

トミックス C55(3次形・北海道仕様)
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今回の製品です。ベースは2009年発売のC57 135。それももう14年前ですね。

非公式側

美しい水かき付きスポーク動輪を備えます。
先輪スポークも抜けています。ちなみに先輪スポークはC57 135で早くも抜けていました。

前面

一般的なC57に比べてナンバープレート位置が高く(番号によって違いはあります)、大人な顔つき。

ランボード前端が、デッキ傾斜部まで少し垂直に下りているのもC55の特徴です。

少し上方から

普通のレイアウトで走らせるように、やや上方から見るとこんな感じでしょうか。

後方少し上方から

非公式側後方より。テンダーのライトが石炭の中に埋まっている様子がわかります。この部分のパーツはC57 135とは異なり、新規製作されています。
実物ではこのライトの埋まり具合にも個体差があります(あまり私は気に留めていませんが)。

後方から

働き者の後ろ姿。

蒸気機関車は前後の向きがはっきりしているので、前後で異なる表情になるのも楽しいところです。

これが本線を走る姿には、もう会えない…。でも確かに走っていました。

ここからはやや部分寄りなところです。
だんだん脂っこい話も混じっていきます。

前面

普通は両脇にあるステップが前面に移設されています。デフ点検口はフチも角のRもない、北海道でよく見られた姿です。

大変細いつかみ棒はC57 135譲りです。

スノープローは標準装備です。なお説明書によると、付属の重連用カプラーを装着する場合、スノープローは付けられません。

公式側キャブ

C57 135のキャブにタブレットキャッチャーを追加した感じの密閉キャブ。C57 135では配管が4本クシ形になっていて、少々ぎこちなさもありましたが、そこは自然に改良されています。

非公式側キャブ

こちら側には少々のクシ形構造が残っています。このパーツはC57 135と共用ではありません。作り変える時に間隔を不均等にするとか傾斜を交えたりして、表情を付けても面白かったかもしれませんね。

キャブ前後

私が最もトミックスの製品ポリシーを感じる従台車周辺のまとめ方です。C57 135から引き継がれています。

まず従台車やドローバーの可動域を確保し、さらに念には念を入れてものすごく確保してから、周辺のディテールをあっさりまとめるスタイルでしょうか。

分配弁は土台がない(付けられない)ため空中にありますが、分配弁がないとキャブ下がさみしくなるのであったほうがいいですね。
KATOのように、キャブの側面外側寄りに配管モールドをびっしり集めた壁を作って目隠しする方法もありますが、メーカーのクセを感じる表現ともいえ、トミックスが採用する方法ではないかもしれません。

キャブ前方

キャブの前面ガラスには旋回窓がモールドされています。C57 135と同表現ですけども、キャブの手すりやタブレットキャッチャーなどのモールドは、もう少し厚みを持たせてもよかったかもしれませんね。
ただボイラーの配管も控えめの表現ですから、これぐらいのバランスで揃えられているのかもしれません。

タービン発電機とATS発電機の配管が屋根上まで伸びていないのは、北海道形に多かった特徴で、省略ではありません。

ボイラー

ボイラー部はC57 135と共用できないため新製されています。まっすぐなハンドレールは金属線です。

ドームは何となくC57 135に似ていますが、これはC57 135のドームが重油タンクの名残で後部をカットされているためです。

C57 135では空気作用管が黒でしたが、今回は銅色が入っています。私は塗りつぶすかもしれません(笑)。→実物の材質が違っていたというわけではなくて、私の中にここがピカピカしていた印象がないから、という程度で個人の好みです。

C57 135では空気作用管の色入れの代わり、ランボードに白線が入っていました。私はそちらも黒に塗りつぶしてしまいまして。何か当時の北海道形は何でもかんでも真っ黒にしたがるんですよね。

サイドビューについて類似の他社製品と並べてみましょう。

トミックス C55(3次形・北海道仕様) トミックス C55 トミックス C55(3次形・北海道仕様)
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トミックス C57 135 トミックス C57 135

トミックス C57 135
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ランボードを塗りつぶしたうえにキャブの窓もカットして開けました。

ワールド工芸 C55 3次形 北海道タイプ ワールド工芸 C55 3次形

ワールド工芸 C55 3次形 北海道タイプ
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これは金属キット。テンダードライブのため動輪・主台枠のスケスケ感があります。

マイクロエース C55 16 旭川機関区 マイクロエース C55 16 マイクロエース C55 16 旭川機関区
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いずれも縮尺1/150ですが、マイクロエースは上方向に縮尺が大きい変形タイプです。

縮尺・タイプ・発売時期のいずれも違いますけども、KATOのC55(初回品)も並べてみます。

トミックス C55(3次形・北海道仕様) トミックス C55 トミックス C55(3次形・北海道仕様)
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KATO C55 KATO C55 KATO C55
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KATOのC55もいずれリニューアルされるかもしれませんが、前作も再生産がほとんどなかったため、メーカーとしてこの製品の需要をどのように考えられているかはわかりません。
C57 1次形はすでにリニューアル品が発売されているので、土台はあると思うのですが、需要次第です。美しいスポーク動輪にファンは多いものの、全62両、首都圏から早く撤退して馴染みが薄いという側面も。

さて、トミックスのC55が14年前のC57 135のシリーズであっても、ではその後のKATO製品と比べるとどうかというのは、最近始められた方は素朴な疑問としてお持ちになるかと思います。 この間にKATOのリニューアル蒸機が凄まじいスピードで増えて、消費者感覚?ではスタンダードになっているでしょうからね。

今のところKATOからは近い形態のものがないので、ちょっと離れますがC57 4次形、そしてC57 1次形を並べておきます。

トミックス C55(3次形・北海道仕様) トミックス C55

トミックス C55(3次形・北海道仕様)
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KATO C57 4次形 KATO C57(4次形)

KATO C57 4次形
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KATO C57 1次形 KATO C57(1次形)

KATO C57 1次形
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KATOのC57 4次形は、トミックスのC57 135の5年遅れで発売されました。ただし、同社初の1/150化を達成したC62 東海道形は2007年に発売されており、トミックスのC57 135に影響を与えています。
KATOの蒸機の先輪スポークが抜けたのはこのC57 4次形からです。ついでに従輪スポークも抜けています。もしかしたらトミックスのC57 135が先輪スポークを抜かなければ、KATOも今でもスポークを抜いていなかったかもしれません(…し、時代の変化で結局は抜いていたかもしれません)。

C57 4次形の動力ユニットはC62 東海道形から一新され、走行性能はトミックスのC57 135に追いつき、好みによっては追い越したと感じられる方もいらっしゃいます。ちょっと軽いフィーリングでトミックスと感じは異なりますが、動輪のレールへの追従とか集電性能など大変よいです。

ちなみにKATOのC57とトミックスのC57類の走行速度はそれほど違わないので、連結器さえ工夫できれば重連走行できます。
試しに900×600のエンドレスにて、トミックスのC55の20センチ後ろにKATOのC57 1次形を置いて走行させたところ、5周で約10センチの差が開いた程度でした。パワーパックによって多少異なるかもしれません(私はKM-1+KC-1)。


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