Nゲージ蒸気機関車>2008年のメモ>2008.8.15(ワム80000 マイクロエース製品)
(写真は左からトミックス、KATO、マイクロエース)
マイクロエースからもワム80000(280000番台)が発売されたので、先日発売されたトミックスの新製品と比べてみました。
●その後発売された、初期型についてはこちらをどうぞ→ワム80000初期型
●その他のメーカーについてはこちらをどうぞ→ワム80000
2008.8.15
マイクロエース (拡大写真) |
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トミックス (拡大写真) |
マイクロエースの床板は、今までのワム80000の製品にないディテール表現があって見た目に楽しいですが、カプラーポケットのあたりは相対的に少しボリュームがあるので、トミックスに比べて両端が重い感じです。
床板の大きさは、カプラーポケットの前後の出っ張りを除いては両社で大差ないので、トミックスの車体にマイクロエースの床板を取り付けてみることはできます。
トミックス+マイクロエース床下 (拡大写真) |
トミックス ミニカーブレール対応ということで、アーノルドカプラーが大きく左右に首を振るようになっています。 |
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マイクロエース(茶屋根) 扉の厚みのぶん、車端部が狭くなっているので、トミックスに比べて少し面長です(実物と比べてどうかはわかりません)。カプラーは上下の可動性はありませんが、機械式開放ランプが今は存在しないので、あまり支障はないと思います。 |
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マイクロエース(白屋根) |
扉が厚い代わりに開閉式ですが、この製品の対象年齢は14歳以上なので、純粋に喜ぶ人は少ないような気もします。ただ実物の扉も光の加減で結構厚く見えることもあるので、強めの表現がお好きな方なら気にならないかもしれません。
トミックス | マイクロエース |
妻面の幅はマイクロエースのほうが狭めですが、高さは両社同じです。下の写真は左がトミックス、右がマイクロエースです。
シルエット的には、両社混結しても違和感がありません。これは過去のワム80000の模型のなかで初めてのことです。また、KATO製品は最初の写真のとおり、もはやこれらの標準サイズ製品とはまったく大きさが合わず、混結できません。 都合で混在させるときは隣接させず、間に別な貨車を何両か挟んだほうがよいと思います。
マイクロエース 色が膨張色の白なので、どうしても気になるときは明るいグレーなどで少し抑えてみるといいかもしれません。しかし、厚塗りすると意味がありませんので、より細い線材やエッチングパーツで何とかするのが順当なのでしょうか。 |
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トミックス |
マイクロエース製品は何かひとつ、面白い味付けをせずにはおれないのかもしれませんね。
たいてい、キーワードは「別パーツ」のあたりにあります。プロレスでいえばユニーク軍団みたいな役割になることがしばしばあります。
ただメーカーとしては、どうすれば喜ばれるのかと、意外に真剣に考えた結果なのかもしれません。他社と同じものを作ってもしょうがないという姿勢かもしれません。
トミックス |
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マイクロエース 横から見て印象的なブレーキてこ関係の細い部品は別パーツになっています。 |
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マイクロエース(スユ13) |
トミックス製品は、現在はワム80000の模型においてバランスのとれた標準的な製品だと思いますが、マイクロエースもマイクロエースなりの特色があるのでツボに入る方はいらっしゃると思います。
15両セットなのでこつこつ買い足すというわけにはいきませんが、ブックケースに15両詰め込まれている姿は壮観で、商品としてはこういう見せ方もあるんだなと思います。せめて8両セットくらいであれば、もっと買いやすいとは思いますが。
個人的な印象では、手すりに始まり手すりに終わるという感じで、EF65のフック並みに印象に残りました。扉の厚みは見ているうちに慣れてきましたが、手すりは1日や2日では慣れず、何とかしたくなります。今後は、これがマイクロエースの特色になっていくのでしょうか。
※ずぼら対策です。→ワム80000(マイクロエース)の手すりを細く塗る