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福岡県福岡市美野島公園の万葉集関連石碑

福岡県福岡市美野島公園(みのしまこうえん)の万葉遺跡「簑島の碑」を訪ねてきました(2011/7)。下の写真です。

万葉集の巻5-813とその反歌巻5-814の左注に、簑島の地名があります。写真左側の説明碑(さらに下の拡大写真を参照)では、万葉集にある簑島がこの地であることを述べています。

 

福岡県福岡市みのしま公園

 

懸けまくは あやに畏(かしこ)し 足日女(たらしひめ) 神の命(みこと) 韓国(からくに)を 向(む)け平(たひ)らげて 御心(みこころ)を 鎮(しづ)めたまふと い取らして 斎(いは)ひたまひし 真珠(またま)なす 二つの石を 世の人に 示したまひて 万代(よろづよ)に 言ひ継ぐがねと 海(わた)の底 沖(おき)つ深江(ふかえ)の 海上(うなかみ)の 子負(こふ)の原(はら)に 御手(みて)づから 置かしたまひて 神(かむ)ながら 神(かむ)さび座(いま)す 奇魂(くしみたま) 今の現(をつつ)に 尊(たふと)きろかむ (巻5-813) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(作者) 未詳。

(大意) 口に出すのも恐れ多いことである。神宮皇后が、新羅を平定され、お心を静めるためにお取りになってお祀りになったすばらしい玉のような二つの石を、世の人にお示しになって万代までも語り継ぐようにと、深江の海を望む子負の原に、御自らお置きになったのだが、神そのものながら、神々しい不思議な御霊であるその石は、今現在もなお尊くいらっしゃる。。

 

天地(あめつち)の ともに久しく 言ひ継げと この奇魂(くしみたま) 敷(し)かしけらしも (巻5-814) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(作者) 未詳。

(大意) 天地と共に永く言い継ぐようにと、不思議な精霊の石をここに敷いて置かれたのだろう。

 

下の写真は簑島碑の横にある説明碑です。

福岡県福岡市みのしま公園

所在地

福岡県福岡市博多区美野島三丁目2 みのしま公園。地図のマークのところです。

行き方

JR博多駅の西側の線路沿いの道を南に1kmほど歩くとみのしま公園にぶつかります。