福岡県宗像市宗像大社の万葉歌碑
福岡県宗像市宗像大社(むなかたたいしゃ)にある万葉歌碑を訪ねてきました(2011/7)。
宗像大社は、旧社格は官幣大社(かんぺいたいしゃ)です。 日本各地に七千余ある宗像神社、厳島神社、および宗像三女神を祀る神社の総本社であり、全国の弁天様の総本宮ともいえるのだそうです。現在、福岡県内では宗像大社のステッカーを貼った自動車が多いのだそうですが、それは、この神社が、海上だけではなく陸上の交通安全の神としても信仰を集めている為なのだそうです。
この歌碑は元は宝物殿の前庭に置かれていたようですが、現在は、第2駐車場にあります。
この歌碑には下の2首が刻まれています。
ちはやぶる 金(かね)の岬(みさき)を 過ぐれども われは忘れじ 志賀(しか)の皇神(すめかみ) (巻7-1230) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 未詳。
(大意) 波の荒い金の岬を無事に過ぎたとはいえ、私は志賀の皇神のおかげを決して忘れはしない。
大汝(おほなむち) 少彦名(すくなひこな)の 神こそは 名づけ始(そ)めけめ 名のみを 名児山(なごやま)と負(お)ひて わが恋の 千重(ちへ)の一重(ひとへ)も 慰(なぐさ)めなくに (巻6-963) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 大伴坂上郎女(おほとものさかのうへのいらつめ)。
(大意) 大汝(おほなむち)と少彦名(すくなひこな)の神たちが初めて名付けたそうなのだが、名前だけは名児山(なごやま)とついているのに、私の恋の苦しみの千分の一も慰めてくれない。
所在地
福岡県宗像市田島2331 宗像大社(辺津宮)の第2駐車場にあります。地図のマークのところです。
行き方
JR鹿児島本線東郷駅、または、赤間駅からバスがあります。私は、赤間駅前から歩きました。道のりで7km近くあったようです。