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群馬県高崎市山名町金井沢碑入口の万葉歌碑

群馬県高崎市にある高崎自然歩道の根小屋駅に近いところに、金井沢碑と呼ばれる古代の石碑(西暦726年)があります。この石碑は山を少し登ったところにありますが、その登り口付近に金井沢碑入口の石柱と万葉歌碑があります。万葉歌碑は下の写真です。

群馬県高崎市山名町金井沢碑入口

やすみしし わご大君 神(かむ)ながら 神(かむ)さびせすと 吉野川 激(たぎ)つ河内(かふち)に 高殿(たかどの)を 高知(たかし)りまして 登り立ち 国見をせせば 畳(たたな)はる 青垣山(あをかきやま) 山神(やまつみ)の 奉(まつ)る御調(みつき)と 春べは 花かざし持ち 秋立てば 黄葉(もみち)かざせり 逝(ゆ)きそふ 川の神も 大御食(おほみけ)に 仕(つか)へ奉(まつ)ると 上(かみ)つ瀬に 鵜川(うかは)を立ち 下(しも)つ瀬に 小網(さで)さし渡す 山川も 依(よ)りて仕ふる 神の御代(みよ)かも (巻1-38) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) あまねく国土をお治めになるわが天皇が、さながらの神として神々しくおられるとて、吉野川の流れ激しい河内に、高い宮殿もいや高くお作りになり、登り立って国土をご覧になると、重畳する青い垣根のごとき山では、山の神が天皇に奉る御調物として、大宮人らは春には花をかざしに持ち、秋になるともみじを頭に挿している。宮居を流れる川の神も、天皇の食膳に奉仕するというので、大宮人は上流には鵜飼を催し、下流にはさで網を渡している。山も川もこぞってお仕えする神たる天皇の御世よ。(講談社文庫「万葉集」による) 。

所在地

群馬県高崎市山名町2304の辺り。

行き方

上信電鉄根小屋駅から南南西800m程の金井沢川の川沿いに金井沢碑入口の石柱と万葉歌碑があります。下の地図のマークの辺りです。