「万葉歌碑巡り」のトップページへ戻る

香川県坂出市沙弥島の万葉歌碑

坂出市から瀬戸大橋が海に出ていく丁度その下の辺りに、沙弥島(しゃみじま)があります。昔は島だったのですが、埋め立てにより陸続きになったそうです。ここに柿本人麿の記念碑と歌碑があります。又、万葉樹木園があり、万葉集に詠われた樹木にちなんだたくさんの歌碑もあります。ここ沙弥島には、歌碑の他いくつかの遺跡があります。地元の小中学校では、植樹、沙弥島のガイドブック作りなど沙弥島の遺跡の紹介に相当力を入れてきたことが伺われます。

下の写真の歌碑はナカンダ浜にあり、巻2−220〜222の3首(長歌と反歌二首)が刻まれています。柿本人麿がこの島に辿りつき付近を歩いていたところ人骨をみつけ、その人の運命を偲び作った歌です。

坂出市沙弥島

ナカンダ浜からもう少し島の先に進むとオソゴエの浜があり、そこには柿本人麿碑があります。下の写真です。この碑は歌人の川田順の筆になるもので、坂出出身の小説家中河與一が建てたそうです。

柿本人麿碑

玉藻よし 讃岐の国は ・・・ 愛(ハ)しき妻らは  (中略) (巻2-220) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) 長歌の前半では、讃岐を賛美し、中段では、波や風の激しい自然の厳しさを詠っており、後半では、岩の間に死人を見て、その人の親や妻のことに思いを馳せている。

妻もあらば 採(つ)みてたげまし 佐美の山 野の上(へ)のうはぎ 過ぎにけらずや (巻2-221) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) 妻がいたら、二人で摘んで食べていただろうに。佐美の山の野に生えた嫁菜(ヨメナ)は摘むにはもうすっかり時期が過ぎてしまってはいないだろうか。

沖つ波 来よる荒磯(ありそ)を敷栲(しきたへ)の 枕と枕(ま)きて 寝(な)せる君かも (巻2-222) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) あなたは、沖の波がうち寄せる荒磯を枕にして寝ていらっしゃるのですね。

所在地

香川県坂出市沙弥島 ナカンダ浜(万葉歌碑 →地図のマークの辺り)/オソゴエの浜(人麻呂碑 →地図のマークの辺り)

行き方

沙弥島へは、香川県坂出市駅前からバス、乗り合いタクシー等でいけます。しかし、本数が非常に少ないため、時刻表をよく調べてから出かける必要があります。なお、沙弥島には県営東山魁夷せとうち美術館もあります。