今年になってSG-230(米SGC社オートマチック・アンテナチューナー)を修理しましたので、過去の修理も含めて状況を紹介します。
①2001年2月(川崎単身赴任中)、JR1TQU/丹羽氏より譲り受けた不良SG-230。氏によれば、雷雨の日に誘導を受けた模様、その後動作しなくなった。通電するとリレーが回路をパスする側に倒れるが、チューニング動作を始めずNG。
②1994年、最初に購入したSG-230。当時販売をしていたサガ電子工業より購入(現在は中止している)。1995年に水が浸入し、基板に錆が発生し動作NGとなる。
③最初に購入した②のSG-230。2001年7月、最初の修理以来長年安定に動作していたが、運用中に突然チューニング動作をしなくなった。
④最初に購入した②のSG-230。2008年6月(福井単身赴任中)、誤って500W程のCWで数秒間Keyingし動作不良に。Tune動作を始めると未完了なのにTunedとなる。完全にNGではなく時としてOKになる事もある。またSmartLockでTuneLockにすると通常は点滅するTuneLockedLEDが点灯しっ放しになる。
⑤2008年6月、JR1TQU/丹羽氏より2001年2月に譲り受けたSG-230を④の代替機として投入作業中、誤ってコンクリート床に落下させてしまった。このショックで内部の空心コイル群が変形移動、スマートロックでRESETを押さないとチューニング動作を始めなくなった。
2008年10月④の現用復帰に合わせ、分解して空心コイル群を修正し回復させた。この時、SG-230には新旧の2バーションがある事を確認した。
⑥2009年12月、JR1TQU/丹羽氏より2001年2月に譲り受けたSG-230が中旬の雷により動作不良。信号を送ってもチューニング動作を始めない。SMART LOCKでTUNE LOCKにすると赤LEDが点滅する
修理だしするかは未定(2009年12月26日)。
2011年3月26日⑦の代替として投入するが、故障していた事を失念しており機能せず。3月27日⑦と同梱し修理だし。日本通信エレクトロニック(JACOM)へ発送した。
2011年4月9日修理完了。RF検波用ダイオード(D4/D9/D10)の不良、交換して復旧。予備機としてスタンバイ。
写真右は⑦も含めたSG-230のツーショット。2台ともNGになってしまい情けない姿に見える。(2011.03.26)。
⑦最初に購入した②のSG-230。2011年3月5日に不具合発覚。電源投入でいきなり緑TUNED LEDが点灯する。RFを入力してもチューニング動作を始めない。SMART LOCKでTUNE LOCKにすると赤LEDが点灯。開けると内部に水が数cc浸入していた。出力碍子の固定ナットが緩んでおり、ここから侵入したと思われる。
2011年3月27日、修理だし発送。
2011年4月9日修理完了。CPU(IC5)クロック用水晶発振子(Y1)の不良で交換。
返送してきた水晶発振子はDipMeterで正常に発振させる事が出来た。これは回路の違いによるアクティブティの差で発振の有無が生じたものと思われる。
このSG-230を屋上にセットし凡そ1ヶ月振りにHF運用が可能になった。なお水が侵入したと思われる出力碍子の貫通ボルトに、シリコン充填材を流し込み防水対策を施した。