huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




Chen Liang chen liang漢詩 念奴嬌 念奴嬌
            

            
        南宋 陳亮

登多景樓
危樓還望,
嘆此意、
今古幾人曾會
鬼設神施,
渾認作、
天限南疆北界。
一水橫陳,
連崗三面,
做出爭雄勢。
六朝何事,
只成門戸私計。


因笑王謝諸人,
登高懷遠
也學英雄涕。
憑却江山,
管不到、
河洛腥無際。
正好長驅,
不須反顧,
尋取中流誓。
小兒破賊,
勢成寧問強對。


    **********************

      念奴嬌
          
多景樓に登る

(たか)き樓に  還(めぐ)り望みて,
嘆く 此意を、
今古の幾人か  曾て會
(し)らん?
鬼設 神施,
(あたか)も 認め作すがごとし、
天限の  南疆 北界たるに。
一水 橫に陳び,
連なる崗は 三面す,
做り出だす  雄を爭ふの勢。
六朝 何事ぞ,
只だ成すは  門戸の 私計。


因って笑ふ  王謝 諸人,
高きに登り  遠きを懷み,
(ま)た學ぶ  英雄の涕(なみだ)
(たよ)り却(き)る  江山に,
(かかは)り 到らず、
河洛 腥
(なまぐさ)きこと  際 無し。
正に好し  長驅するに,
反顧するを須
(もち)ゐず,
尋し取れ  中流の誓ひを。
小兒  賊を破りしとき,
勢 成すに  寧
(なん)ぞ  強對を問ひし。

             ******************

私感訳註:

※念奴嬌:詞牌の一。詞の形式名。一韻到底。詳しくは「構成について」を参照。
満江紅
※多景樓:京口(現・鎮江)の北固山上の甘露寺にある。
※危樓:高楼。危:高い。
※還望:=環望。周りを見渡す。還(くわん;huan2)は環(くわん;huan2)に通じて使われている。
※嘆此意:嘆くこの心。嘆いているこの意味。
※今古幾人:古今の何人が。
※曾會:今まで分かった(ことだろうか)。曾:今まで。かつて。會:(詞語)諒解する。納得する。のみこむ。(古白話)しる。
※鬼設神施:(技術的な)神業。ここでは、長江を指す。「神□鬼□」の類義語が多い。「神□鬼□」は
○○●●となる場合が多く、「鬼□神□」は、●●○○が多い。
※渾認作:まるで。渾:ほとんど。ほとんど…ばかり。認作:見分けが付く。
※天限:天険。天然の要害。限:山が険しくて進みにくいさま。限(xian4)、険(xian3)。
※南疆北界:南北の境界。疆:さかい、領分のさかい。界:さかい、区切り。「南疆」は
○○で、「北界」は●●になる。故、「南疆 北界」は○○ ●●で、「北界 南疆」だと●● ○○になる。 あまり見ないのは、「南界北疆」や「北疆南界」で、「南界 北疆」は○● ●○、「北疆 南界」は●○ ○●となっている。
※渾認作、天限南疆北界:まるで長江が、南北の天然の要害となっているみたいである。
※一水橫陳:一つの河が、横様に流れ。一水:長江を指す。陳:ならべる。
※連崗三面:岡が三方面に連なっている。中原の地、広く現在の華北平原を指す。崗=岡。平らな中で、盛り上がったところ。
※做出:つくりいだす。表出する。做:「作」の俗字。現代語では、做、作、共に「作る。する」。做の方が俗語的で、具体的な「つくる、する」ことに使う。動詞。作は、抽象的、文章語的で名詞化しても使う。
※爭雄勢:天下争覇のいきおい、情勢。爭雄:争覇。天下を争う。天下取り。
※六朝何事:六朝の時期は、中国北方にはいろいろな胡人が建国した。その際の漢人側は、文化は高めたが、北伐をして国土を恢復しようとしなかったことを指すか。六朝:建業、建康(現・南京)に都を置いた、六つの王朝(六国)。呉、東晋、宋、斉、梁、陳のこと。五胡十六国時の(主として漢民族の)南朝側。南宋と六朝は、北と争ったこと、またその国土の位置等、共通点が多い。南が舞台の詩詞では、「むかしは」という表現のところは、「六朝では」となる。
※門戸私計:(自分の)一族の利益。門戸:門戸、入り口、家、派閥。 私計:自分の利益。公益、国益、大義等の反義。
※只成門戸私計:ただ、自分の一族の利益ばかりを追求する。
※因笑:よってわらう。この笑には、批判的な意味が込められている。
※王謝:六朝の名族である王氏と謝氏を併称してこういう。「南史巻八十・列伝第七十・侯景伝」に「(景)又請娶於
王謝,帝曰:『王謝門高非偶,可於朱張以下訪之。』(「王謝」「朱張」は、それぞれ王、謝、朱、張の姓。)」や同書「顯達曰:『凡奢侈者鮮有不敗,麈尾蠅拂是王謝家物,汝不須捉此自逐。』」とある。後に、王謝は「名門」の意味に使われる。
※諸人:衆人。みんな。
※登高懷遠:高いところに登り、遠くを眺め、思いを致す。 ・懷遠には、遠くの異民族を帰服させる、僻遠の地を懐撫するという意味もあり、張孝祥の六州歌頭「干羽方懷遠」や、李淸照の鷓鴣天「仲宣懷遠更淒涼」などは、後者の意。
※也:(白話)…もまた。文言の「亦」に近い。
※學:(白話)まねをする。
※英雄涕:英雄のまねをして、(慷慨の)涙を落とす。
※憑却:頼りきって。憑:(白話)たよる。却:動詞の後について強調する働きがある。…しさる、…しすてる。…し払う。
※江山:祖国の山河。
※憑却江山:(天然の要害である)山河に頼り切って、(自ら積極的に軍を起こそうとはしない。)
※管不到:(白話)かまわない。ほったらかしにする。管:(白話)かまう。かかわる。きにする。
※河洛腥:黄河、落水流域の(漢民族の故地)中原は、(今や異民族に占領され、異民族の飼う)羊の生臭い臭い(に満ちあふれている)。
※無際:際限がない。あたり一面に。
※正好:(白話)ちょうどよい。
※長驅:遠くまで敵を追いかけていくこと。長駆。遠くまで馬を走らす。ここでは、前者の意。
※不須:もちいず。するに及ばない。する必要がない。
※反顧:(白話)二の足を踏む。振り返る。ここは、前者。
※尋取:探し求めて見つける。ここでは、祖逖の中流撃楫の誓い、つまり中原を恢復するという精神を見つけてこい、ということになる。(次項参照)
※中流誓:流れの中程で(中原を回復することを)誓う。これは晋書からきている。宋代豪放詞派の文及翁の「問
中流撃楫何人是?」や、最近では毛沢東沁園春・長沙(獨立寒秋)も同様の影響を受けたものと謂える。この句は、「晋書巻六十二・列傳第三十二祖逖」の「帝乃以逖爲奮威將軍、…仍將本流徙部曲百餘家渡江,中流撃楫而誓曰:『祖逖不能淸中原而復濟者,有如大江!』辭色壯烈衆皆慨歎。」からとっており、「中原を回復することを誓う」という意味で使っている。
※小兒破賊:謝安石は、子供に出征する機会を与え、勝利の手柄を立てさせ、自らは第一線を退き、将棋に明け暮れていた。 辛棄疾の念奴嬌に詳しく詠い込まれている。
※勢成:…の勢いになる。勢成騎虎の「勢成」。
※寧問:どうして 問題としようか。なんぞ とわ(は)ん。気にしない。寧:反語。
※強對:強い相手。



◎ 構成について

 念奴嬌は、江月、大江東去ともいう。双調。壱百字。韻式は「aaaa aaaa」。一般に入声韻を使用するが、この作品は去声韻。韻脚は「意施勢計 涕際誓對」で、第三部去声。

   
○○●,
   ●●、
   ○○●。(韻)
   ○○●●,
   ●○○●。(韻)
   ●○○,
   ●,
   ●○○●。(韻)
   ○○●,
   ○○●○●。(韻)


   ●○○,
   ○○●,
   ●○○●(韻)。
   ○○●●,
   ○○●。(韻)
   ●○○,
   ●,
   ●○○●。(韻)
   ○○●,
   ○○●○●。(韻)

  
2001.5.23
     5.24
     5.25
     5.26
     5.27
     5.28完
     5.29補
    10.18
  

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