・紹興: |
秋瑾の故郷であり、秋瑾が処刑されたところでもある。 |
・銭塘潮: |
浙江の銭塘江の逆流。銭塘江の潮の遡上。浙江潮。=「浙江省の銭塘の革命的な潮流」。中秋の明月の頃、浙江省の銭塘江を潮が遡上することを謂う。=「浙江潮」。中唐・白居易の『憶江南』
二に「江南憶,最憶是杭州。山寺月中尋桂子,郡亭枕上看潮頭。何日更重游。」とあり、中唐・劉禹錫の『浪淘沙』に「八月濤聲吼地來,頭高數丈觸山迴。須臾卻入海門去,卷起沙堆似雪堆。」とあり、北宋・蘇軾の『廬山煙雨』に「廬山煙雨浙江潮,未到千般恨不消。到得還來無別事,廬山煙雨浙江潮。」とある。清末〜・蘇曼殊は『本事詩』で「春雨樓頭尺八簫,何時歸看浙江潮。芒鞋破鉢無人識,踏過櫻花第幾橋。」と使う。この外、秋瑾も屡々「浙江潮」を「浙江省の銭塘の革命的な潮流」、またその雑誌名として詠う。 |
・河畔: |
ここでは、浙江の銭塘江の逆流(潮の遡上)のある銭塘江のほとりを指す。 |
・巾幗: |
〔きんくゎく;jin1guo2○●〕女性のかぶった頭巾と髪飾り。転じて婦人。「巾幗英雄秋瑾」(なお、秋瑾自身は「英雌」と表現する)。 |
・侠: |
おとこだて。ここでは女侠≒秋瑾を謂う。「女侠秋瑾」。 |
・仗: |
つえつく。よる。動詞。 |
・湛盧刀: |
〔たんろ;Zhan4lu2〕湛盧劍のことで、名剣の名。春秋時代の刀匠の欧冶子が越王の為に鋳たもの。呉王・闔閭が持っていた黒く澄んだ宝剣。漢・袁康の『越絶書・卷十一外傳記寶劍』に「歐冶乃因天之精~,悉其伎巧,造爲大刑三,小刑二:一曰:湛盧,二曰:純鈞,三曰:勝邪,四曰:魚腸,五曰:巨闕。」とある。 |