苦肉策
衆庶一需廉價牛, 商魂飾賈懸羊頭。 帶皮狗肉亦無上, 不用混腴天報酬。 |
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衆庶 一(いつ)に需(もと)む 廉價の牛, 商魂 賈を飾りて 羊頭を懸ぐ。 帶皮 狗肉も 亦 無上, 用(もち)ゐず 混腴 天 酬いて報ぜん。 ***************************** |
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テレビニュースで北海道事件を知っての作。 羊頭は漢籍ではよいものの看板となり、逆に貶められているのは狗肉。でも、狗肉は狗肉ですばらしい。とても美味である。旅をすれば、今でも専門料理店で狗肉に出逢う。特に「帶皮狗肉」(皮付きの狗の肉)は、こりこりしていて美味なることこの上ない。これはこれで、高級な料理だ。 今回は色々な肉を混ぜ合わせて再利用の幅を拡げようとの工夫が、咎められたようだ。はじめから三頭六臂を懸げていたらよかったということか。 |
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・不用: | 用いる必要はない。「莫用」「勿用」より軽い。 |
平成十九年六月二十五日 |
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