國殤(こくしゃう)を 弔ふ
東亞(とうあ)の風雲 勤皇を 生み,
花(たくゎ) 鐵血(てっけつ) 家鄕を 護(まも)る。
沖繩縣民 斯(か)くの如く 鬪(たたか)へり,
眦(まなじり)を裂(さ)く 英靈 汝(なんぢ)を忘れず。
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昭和二十年六月二十三日、沖縄戦が終了したと云う。
城將電文奏曰:「……沖繩縣民斯ク戰ヘリ 縣民ニ對シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」
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・國殤: |
国のために若くして亡くなった者。 |
・勤皇: |
学徒の鉄血勤皇隊を指す。 |
・ 花: |
ひめゆり部隊を謂う。 |
・鐵血: |
前出・鉄血勤皇隊を指し、また、武器と戦士の命を謂う。 |
・裂眦: |
まなじりを裂く。憤怒の形相。 |
・不汝忘: |
忘れ得ない。忘れられない。なお、「忘れない」は「不忘汝」で、普通はこの表現をとる。韻をふむのならば「永不忘」。「不汝忘」の語法説明はこちら 。宇文虚中の『在金日作』に「遙夜沈沈滿幕霜,有時歸夢到家鄕。傳聞已築西河館,自許能肥北海羊。回首兩朝倶草莽,馳心萬里絶農桑。人生一死渾閒事,裂眥穿胸不汝忘。」 とある。 |
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