辨慶和尚也打傘
仙鶴棲雲瓊樹來, 靈龜欲上霸王臺。 瑤池相鬪龜與鶴, 辨慶無天見破摧。 |
仙鶴 雲に棲みて 瓊樹に來り, 靈龜 上らんと欲す 霸王臺。 瑤池に 相ひ鬪ふ 龜と鶴と, 辨慶 無天にして 破摧さる。 ***************************** |
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「和尚打傘」(お坊さんが傘をさす):歇後語(語句の前半だけを言うしゃれ)の一で、「和尚打傘,無髮無天」のこと。(「無髮無天」(髪の毛が無く、(傘をさすと)空が見えない)⇒「無法無天」(むちゃくちゃをやる)。この両者のかけことばで、本当に言うところは隠された「むちゃくちゃをやる」の意。 蛇足になるが、このことば「和尚打傘」は、文化大革命の時に、毛沢東がエドガースノーに対して、自分の前半生をふり返って語った言葉でもある。西側(世界)へは「破れ傘を持った孤独な修行僧」と訳された曰く附きの言葉である。 |
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・無髮: | (髪の毛がない)⇔「無法」(無法なことをする):「法」と「髮」の発音は、整理される前の現代語(北方方言系)ではほぼ同じ。(普通話ではやや異なるが)。 |
・無天: | (傘をさすと空が見えない)⇔(天理に悖(もと)る)。 |
平成十九年十月十三日 |
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