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 これは井古先生の詩で、読み下しも井古先生になります。
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  質捕鯨反對論

 君臨生態恣群游、
 増殖滄溟億萬頭。
 舊國千年キ食糧、
 驕邦百載只鯨油。
 今謳飽飫澆偏愛、
 徒使珍羞任牧牛。
 暖化必然家畜減、
 焦眉飢餓杞憂不。


生態に君臨して群游を恣(ほしいまま)にして
滄溟に増殖すること億万頭
旧国千年都
(すべ)て食料にし
驕邦百載只鯨油のみ
今 飽飫
(はうよ)を謳ひ偏愛を澆いで
徒に珍羞を使て牧牛に任せしむ
暖化は必然家畜は減ず
焦眉の飢餓に杞憂たりや不や
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・生態=海洋の生態系
・億万=実数ではなく、多くの
・旧国=我が国
・驕邦=米国など捕鯨反対国
・飽飫=食料が充分にある
・偏愛=動物の中で鯨のみ可哀想だ、の論理

 ※論破 現今の地球温暖化の阻止はまさに焦眉の急であり、われわれが気付いてからでは既に遅きに失する。将来地球の気温が上昇することは必定で、気候は大陸型になり干天と豪雨の反復であることは、多くの学者が警鐘を鳴らしている。
 すなわち牧草は枯れ、必然的に牛羊は減少し、米麦も減収となる。地球上には人口が爆発的に溢れ、途上国には餓死者は増加するのは自明の理ではなかろうか。ここで捕鯨反対論者に問いたい。
 人間と鯨と何れが可哀想であろうか。今では捕鯨を禁止している為海の生態系がくずれ、我々が食べるべき多くの魚が減少している。
 人類が生きていく為には種々の動物の犠牲の上に成り立つ。捕鯨の技術は一朝一夕に完成したものではなく、千年の伝統があり これを失うことは甚大な損失である。我が国が主張しているように将来の人類のため、管理捕鯨を以って多くの餓死者を救うことは、まさに正論ではなかろうか。



2007.4.26




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