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これは風散士雅兄の詩で、読み下しも風散士雅兄になります。
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春餘拜塔尾陵 車避花期避酒喧、 塔陵何處敬恭奔。 迂途繚繞成斜徑、 石磴崎嶇到壟門。 身背南ク崩按劍、 ~歸北洛忖遺言。 芳山悲史我生晩、 謹捧微衷謁帝魂。 |
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車は花期を避け酒喧を避け 塔陵(たふりょう)は何処か敬恭して奔る 迂途繚繞斜径と成り 石磴崎嶇壟門(ろうもん)に到る 身は南郷を背し按剣(あんけん)して崩じ 神(しん)は北洛に帰る遺言(いげん)を忖す 芳山の悲史我れ生まるるや晩(おそ)し 謹んで微衷を捧げて帝魂に閲す ********* ・塔尾陵=後醍醐天皇の御陵(たふのをのみささぎ) ・迂途繚繞=ぐるぐると回る道のさま ・石磴崎嶇=石段の険しいさま ・壟=墓 ・背南郷=南向きを背にして京(北洛)を望むこと ・按剣=後醍醐天皇が剣の柄をにぎり崩御されたこと ・神=帝のみこころ ・遺言=按剣して京を望む山の北面に葬れとの醍帝の遺言 ・忖=忖度 ※吉野は桜の季節には自家用車の乗り入れは禁止に成るので、花後に訪れました。町民の方々は道路の清掃に余念がなく、すがすがしい気持ちになりました。 |
2007.4.29 |
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