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これは風散士雅兄の詩で、読み下しも風散士雅兄になります。
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水村初夏 草木萋萋日日更、 紅消紫盡了春榮。 雨過舊邑斜陽淡、 風度新秧爽氣盈。 獄高低散螢火、 田遠近暮蛙聲。 依稀桑梓夏初景、 不耐點燈雙鯉檠。 |
草木萋萋日々に更まり、 紅消紫尽春栄を了す。 雨は旧邑に過ぎて斜陽淡く、 風は新秧に度って爽気盈つ。 緑野高低蛍火を散じ、 青田遠近蛙声に暮る。 依稀たり桑梓の夏初の景、 耐へず点灯双鯉の檠(けい)。 ********* ・檠=灯火の台。 ※ 本詩の構成は正しくない。第三句より第六句までの4句は全て叙景句のため、ABBAと措辞しなくてはならないが、ABABとなっている。すなわち、第四句の「風度新秧爽気盈」の次には「青田遠近暮蛙声」と措辞するのが正しい構成だが、本詩では出来なかった。後進の皆さんにあえてこの衒学にご容赦を。 |
2007.6.25 |
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