捕鯨問題の詩。調査捕鯨について国際司法裁判所(ICJ)の判決の報に接して作った。捕鯨問題については、平成二十一年十月二十五日にも『嗚呼犢牛豕羊キ有涙』「補陀落海奔長鯨,千里蒼濤滅又生。君不見牛犢豚羊皆有涙,既譏且啖任何情。」や『桃太カ傳説 討白禍』「大宛西北臨虞淵,白皙人出烏拉巓。西洋幾度耐黄禍,護得異域半萬年。白夷養牛長牧畜,飮以腥血食羯羶。牸馬牛羊キ有涙,雖是畜生何不憐。豕犬犢牡キ有情,雖是畜生何不憐。時有義犬出衰世,扶桑柴犬大~裔。忽聞牛犢垂非命,遽然起師正義勢。定欲解放四蹄牲,以彼大牙謀自衞。巖頭獨騰向天哮,山野呼應獒精鋭。百萬貔貅齊東洋,喋ヤ飄揚不可制。歡呼濤聲送我行,氣衝鬼城不怖斃。獒帥推戴桃太カ,欲救犠牲牛犢羊。渡海奔向白鬼島,萬里風濤大瀛航。雄雉高飛如鯤鵬,猛猴勇躍勝虎狼。太郎親率桃三軍,所向無敵程茫茫。聯合艨艟驅怒鯨,黄軍倏到南冰洋。白鬼敢來遮前程,蟷螂高擧錕ム鎗。騰白浪,剛強爭。殺氣慘烈動坤軸,紫電一閃迅雷鳴。操呉戈,接短兵。不知傳家正宗劍,一氣衝鯢剸長鯨。千年文化自有誇,我有國粹其精華。爾也應有爾驕傲,牧~吹角斷正邪。君不聞縱令白人可餐腴,不令黄種攝鯨鯊。民族驕矜人種慢,西天紅似鮮血霞。」(平成二十二年一月七〜十五日)を作っている。
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地球上の生命は、通常、他者の生命を摂って我が身の糧としている。生き物が生き物を食べるというのは、「業(ごう)」でもあるが、生命体にとっては自然のことである。(たとえ、人類が滅んでしまった後でも、捕食の連環は続くし、人類の出現前もそうだったし…)。
まあ、民族間の生活習慣や習俗といった文化問題に借りた、実質は(“白人”サイドから“有色人種”に対する)人種差別の変形したものだろうと感じてはいるが……。
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