huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye

                                          


桃太郞傳説 討白禍

大宛西北臨虞淵,
白皙人出烏拉巓。
西洋幾度耐黄禍,
護得異域半萬年。
白夷養牛長牧畜,
飮以腥血食羯羶。
牸馬牛羊都有涙,
雖是畜生何不憐。
豕犬犢牡都有情,
雖是畜生何不憐。
時有義犬出衰世,
扶桑柴犬大神裔。
忽聞牛犢垂非命,
遽然起師正義勢。
定欲解放四蹄牲,
以彼大牙謀自衞。
巖頭獨騰向天哮,
山野呼應獒精鋭。
百萬貔貅齊東洋,
羽旄飄揚不可制。
歡呼濤聲送我行,
氣衝鬼城不怖斃。
獒帥推戴桃太郞,
欲救犠牲牛犢羊。
渡海奔向白鬼島,
萬里風濤大瀛航。
雄雉高飛如鯤鵬,
猛猴勇躍勝虎狼。
太郎親率桃三軍,
所向無敵程茫茫。
聯合艨艟驅怒鯨,
黄軍倏到南冰洋。
白鬼敢來遮前程,
蟷螂高擧錕鋙鎗。
騰白浪,
剛強爭。
殺氣慘烈動坤軸,
紫電一閃迅雷鳴。
操呉戈,
接短兵。
不知傳家正宗劍,
一氣衝鯢剸長鯨。
千年文化自有誇,
我有國粹其精華。
爾也應有爾驕傲,
牧神吹角斷正邪。
君不聞縱令白人可餐腴,
不令黄種攝鯨鯊。
民族驕矜人種慢,
西天紅似鮮血霞。





大宛たいゑんの西北  虞淵 ぐ ゑんに臨み,
白皙人は 出づ  烏拉ウラルいただき
西洋 幾度いくたびか  黄禍くゎうくゎに 耐へ,
まもり得たり 異域の  半萬年。
白夷 牛を養ひて 牧畜にちゃうじ,
飮むに 腥血せいけつを以てして  くらふに 羯羶けつせん
ぎうやう  すべて 涙 有り,
れ 畜生ちくしゃういへども  何ぞ あはれまざらん。
けん とく  すべて 情 有り,
れ 畜生ちくしゃういへども  何ぞ あはれまざらん。


時に 義犬 有りて  衰世に出づ,  
扶桑 ふ さう柴犬しばいぬ  大神おほかみすゑ  
たちまち聞く: 牛犢 非命になんなんとす と,  
遽然きょぜん いくさを起こす 正義の勢。  
定めて 四蹄 し ていいけにへを 解放せんと 欲し,  
の大牙を以て  自衞をはかる。  
巖頭 ひとちて  天に向かひて ゆれば,  
山野 呼應す  いぬの精鋭。  
百萬の貔貅 ひ きう  東洋にそろひ,  
羽旄 う ばう 飄揚へうやうとして  制すからず。  
歡呼の濤聲たうせい  我がかうを 送り,  
氣は 鬼城をかんとして  たふるるを怖れず。  


獒帥がうすゐ  桃太郎を 推戴し,  
救はんと欲す 犠牲の  牛犢羊。  
海を渡り はしり向かふ  白鬼の島,  
萬里の風濤  大瀛の航。  
 高飛して  鯤鵬こんぽうの如く,  
こう 勇躍して  虎狼 こ らうまさる。  
太郎 親率す  桃三軍,  
向かふ所 敵 無く  程 茫茫。  
聯合せる艨艟もうしょうは  怒鯨を 驅り,
黄軍 たちまち到る  南冰洋。


白鬼 へてきたりて  前程をさへぎり,  
蟷螂たうらう 高くぐ  錕鋙こん ご やり  
白浪を げ,
剛強 あらそふ。
殺氣 慘烈さんれつ  坤軸こんぢくを動かし,
紫電 一閃いっせんして  迅雷じんらい 鳴る。
呉戈を あやつり,
短兵 せっす。
知らずや 傳家  正宗の劍,  
一氣に げいきて  長鯨ちゃうげいる。  


千年の文化  自ら誇り有り,  
我に有るは  國粹 其の精華。  
なんぢまた まさに有るべし  なんぢ驕傲けうがう  
牧神 角を吹きて  正邪を斷ず。  
君 聞かずや  縱令たとひ 白人 を餐すけむとも,  
黄種をして  鯨鯊げい さ らしめざるを。  
民族の驕矜けうきょう  人種の慢,  
西天 くれなゐは似たり  鮮血の霞に。  

     *****************************      



(西の方の国の)大宛(たいえん)の西北の方、虞淵(ぐえん)のあるところ,
白色人種は、そこのウラル山脈から出た。
西洋は、幾度か黄色人種の襲来(黄禍)に耐えて,
異民族の地の五千年の安寧を護(まも)ってきた。
白色の異民族は、牛を飼っての牧畜に長(た)けており,
腥(なまぐさ)い血を飲用として、腥(なまぐさ)い肉を食用としてきた。
雌牛(めうし)や馬や牛や羊には、都(すべ)て涙が有り,
家畜とはいっても、真(まこと)に心を動かすべきところがある。
豚や犬や子牛や雄牛(おうし)には、都(すべ)て感情が有り,
家畜とはいっても、真(まこと)に心を動かすべきところがある。


時に、信義に長(た)けた犬がいて、衰えた今の世に現(あらわ)れ出(い)で来た,
それは扶桑(ふそう)・日本の柴犬(しばいぬ)であり、大神(おおかみ=狼)の末裔(まつえい)である。
忽(たちま)ち、牛や子牛(犢)が非命に遭(あ)おうとしているのを耳にしたので,
急遽(きゅうきょ) 正義の軍勢を起こした。
四足獣を必ずや解放しようと思い,
かの大いなる牙(きば)を以て自衛を講じようとした。
巌(いわお)の上に立って、天に向かって哮(ほ)えれば,
山野で、大犬(おおいぬ=獒)の精鋭たちが呼応した。
百万にものぼる勇猛な軍勢(=貔貅=猛獣)は東洋にそろい,
軍旗(羽旄=しっぽ)は飄揚と風に舞い上がって、その勢いは、止めることが出来ない。
歓呼の声は、濤(おおなみ)の音のように、わたしたちの壮行を送り,
意気は、白い鬼の城塞を衝(つ)き破り、一同、斃(たお)れ死ぬことも何ら怖(おそ)れなかった。


おおいぬ(=獒)の統帥は、桃太郎を推戴して、全軍の団結の象徴として,
犠牲となっている牛や子牛や羊を救おうとした。
海を渡って、白鬼の島へ奔(はし)り向かい,
万里 寄せ来る風や濤に乗り、大海を航行した。
雄々しい雉(きじ)は、高く飛ぶこと 鯤鵬(こんぽう)のようであり,
猛々(たけだけ)しい猴(さる)は、勇躍(ゆうやく)すること 虎狼(ころう)にも勝(まさ)っている。
桃太郎は、桃三軍(とうさんぐん:イヌ軍、サル軍、キジ軍)を親(みずか)ら率(ひき)いて,
向かう所 敵 無く、みちのりは茫茫としている。
聯合した艦隊(艨艟)は巨鯨を駆(か)って,
黄軍は、倏(たちま)ち南氷洋に到った。


白い鬼が、敢えて刃向かって来て、(我が)前程を遮(さえぎ)ろうとして,
蟷螂(とうろう)の斧(おの)のように、高らかに錕鋙(こんご=西方の刀剣の名産地)の鎗を挙げてかかってきた。
白い大浪を揚げて,
固くて強いものが争った.
殺伐の気がたちこめて地軸を動かして,
紫電が一たび閃(ひらめ)いたかと思うとはげしい雷鳴が襲ってきた。
呉の戈を操(あやつ)って,
短い武器がぶつかり合った。
よく知っていることだろうが、伝家の正宗の名剣でもって,
一気に雌(めす)のくじら(=鯢(げい))を衝(つ)いて、大きな雄(おす)の鯨を斬って捨てた。


わたしたちは、自分たちの千年の文化に誇(ほこり)というものを持っており,
我が国には、固有の精神的な美点とその真髄があるのだ。
なんじらもまた、きっと自分たちの誉(ほまれ)や驕(おご)りというものが、あることだろうが,
それは牧羊神・ファウヌスが、角笛(つのぶえ)を吹いて、肉食文明の規矩で以て正義か邪悪かを判断するようなものだ。
君は聞いたことがなかったのだろうか、たとえ、白人は肉を食べていたとしても,
黄色人種にクジラやマグロ(/胡沙)をとって食べさせるようなことは、許さないということを。
西方民族の驕矜(おごり)、 白色人種の驕慢,
西の空は赤くなって、鮮血のような夕焼けになっている。



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  今日('10.1.7)、我が国の調査(?)捕鯨船団の第二昭南丸に、白人の反捕鯨(?)団体「シー・シェパード」の舟艇アディ・ギル号が南極海で妨碍行動をしてきたことについての詩。人種差別というか、(人種間や民族間の)文明、異文化の衝突というか、(押し売りというか、ショーヴィニズムというか)、「動物愛護」に名を借りた人種間の偏見を助長するものというか…、そういったことを感じて作った詩。


平成二十二年一月七、八、九、十、十五日




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