奧日光道中 |
男體峨峨雲樹蒼, 古來天嶮楓林岡。 葉紅四十八山嶝, 竟不暈車囘日光。 |
湯ノ湖 | 湯ノ湖 |
いろは坂の急カーブ | 日光の神橋 |
古來の ********** |
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平成二十六年九月十三、十四、十五日に、宇都宮(泊)、華厳の滝から中禅寺湖畔を通って日光湯元温泉(泊)、いろは坂を通過して日光へ帰り、輪王寺と東照宮を廻った。 この詩は、男体山の下、湯元温泉から中善寺湖畔から、いろは坂を通過して日光へ帰った時の詩。 いろは坂は急勾配のカーブが続き、右に左に振り回された。 「いろは」は「色葉」で、「楓(かえで)」の「紅葉」のことのようで、もみじの名所らしい。だが、洒落なのか、いろは坂の坂には『いろは歌』に基づいて坂に、「な坂」「ら坂」「む坂」のように名前が附けられていた。坂は四十八坂あるらしいので、『いろは歌』四十七文字とほぼ適合している。なかなかうまいものだ。 そこで、わたしも『いろは歌』の終わりの部分「(いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむ)うゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす」の「ゑひもせす」(醉ひもせず)を詩句中に使った。「竟不暈車囘日光」と。 ……この詩、日本語を母語にしている人でないと分からないのでは……? -------------- ・暈車:車に酔う。 「暈」は、船等に酔う。目がくらむ。 |
平成二十六年九月十五日 |
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