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(四月八日〜九日)、天皇皇后両陛下は、日米両軍の激戦地であったパラオに行幸啓され、お召し艦『あきつしま』で一泊された後、日米両軍の激戦地であったペリリュー島に渡り、慰霊碑に日本から持参された白菊の花を献げられた。
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・詩題は『楚辭・招魂』より。
・秋津島: |
御召艦『あきつしま(秋津洲)』のこと。また、「あきつしま(秋津洲/秋津島/蜻蛉洲) やまとのくに」で、日本の古称。 |
・魂兮歸來: |
『楚辭・招魂』に「朱明承夜兮,時不可以淹。皐蘭被徑兮,斯路漸。湛湛江水兮,上有楓,目極千里兮,傷春心。魂兮歸來哀江南!」とある。 |
・平群岡: |
故郷の大和の地名。倭建命が臨終に、国を偲んで共に従軍してきた配下の無事帰国を祈った歌---
「命の 全けむ人は たたみこも 平群の山の 熊白檮が葉を 髻華に挿せ その子」(『古事記』)(=命が無事な人は、帰国して平群の山の熊白檮の葉を髪に飾りとして挿せ)と……。 |
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一年前(平成26.6.3)、天皇陛下が戦没者慰霊のため、先の大戦で激戦地となった南洋の島嶼国に行幸される、との報道があった。 以下はその時の詩。
聖上南巡 (平成二十六年六月三日)
昭和激鬪在南溟,
鐵血空望北斗星。
聖旨來年椰嶼幸,
驚波萬里無疆聲。
なお、昨日の作は
君子萬年 (平成二十七年四月九日)
戰車化骼護南溟,
銀翼葛生榕樹。
七十年間風雨久,
今朝白菊謝英靈。
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