芹洋子唱四季之歌

歌星臥病失聲危， 療養長長始復歸。 四季雖歌半不出， 不聞衆唱愛秋詞。

                                                

芹洋子　四季の歌を唱ふ　 歌星( か せい)　病に臥(ふ)して　　失聲の危きに， 療養　長長として　　始(はじ)めて復歸す。 『四季』　歌ふと雖(いへど)も　　半(なか)ば 出(い)でず， 聞かずや　衆の唱(うた)ふ　　「秋を愛する」の詞を。 　　　　　　　　　＊＊＊＊＊

今日、テレビで芹洋子が言っていたことには、曽て交通事故により外傷性クモ膜下出血となり、逆行性健忘を生じて、持ち歌すべての記憶を失ったという。しかし、懸命のリハビリによって、歌手として復帰したということだった。 　　復帰のステージで、『四季の歌』を唱ったところ、「秋を愛する人は…」の部分で詰まってしまった。すると、客席から合唱が起こり、終わりまで歌えた、とのことだった。 聞いていて、胸が熱くなってきた。 　　そのことの詩。 　　　　　　　　　　　　　　　　----------------------- ・歌星：人気歌手。スター歌手。 ・始：やっと。 ・衆：聴衆。 ・愛秋…：（観客の）やさしさ・思いやりの情のこもった、「秋を愛する人は…」（喜愛秋天的人（兒）…）の歌詞を謂いたい。

平成二十八年九月二十四日

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