柴 清正は、九州肥陽の犬なり。
平成十七年歳次乙酉の情人節に生まる。雄なり。
遠祖は扶桑の神州天狼峡に出づ。
日本大神百世の孫、重 九斤可にて,格大なりと雖も豆柴の嫡流なり。
姓は柴、名は淸正、字は淸、號して俾斯麥。又○○○○○○とも稱さる。
幼にして飛車に駕し雲を排して獨り千代に遷り、然る後、志を懷きて浪華に遊ぶ。
學を上野の汪汪學黌に修む。乃ち俎豆を設け、揖攘下坐し、能く「ごはん」「おさんぽ」等の語を解し、神狗の譽を擅にして、不羈奔放にして意氣天を衝くと謂ふ可し。
加之、其の犬と爲り也勇猛果敢、忠勇無雙なり。
若し猫鼠の輩の邊を寇し庭を侵すに逢はば、必ずしも命を待たずして、自ら戍衞に任じ、大牙にて橫撃し、之を疆外に攘ひ、金甲に虱を生ずとも一に犬の勞を竭す。
人に驃騎犬將軍と稱せられ、因って姓を小碇氏と賜はり,身は犬類なりと雖も昇殿を允さる。
然うして未だ陞叙を得ず。
主人 詩に賦し 其の事を詠むに、『猛虎行』等數十首有り。
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柴のキヨマサは、九州の肥後・熊本の産の犬である。
2005年の2月14日に生まれた。オスである。
祖先は、日本の信州の山岳地帯に棲んでいたと云う。
ニホンオオカミの末裔であり、重さは9キロばかりで、カラは大きくなったが、豆柴の血統である。
姓は柴、名は清正、字はキヨ、号してビスマルクという。また○○○○○○とも呼ばれる。
幼いときに、飛行機に乗って仙台に行き、その後、大阪に移り住んだ。
学問は、上野の犬の学校で教わり、お行儀よくお人形を並べて、“お手”“お座り”をし、「ごはん」や「おさんぽ」の言葉を聞き分け、神童の犬の名をほしいままにして、得意然として振る舞っているといえよう。
そればかりか、その性質は勇敢で忠実である。
もしも、猫が我が家の敷地を敢えて侵してウンコをしていかないかと、いつも自主的に見張って追っ払っており、ノミがわいても番犬として一所懸命に頑張っている。
驃騎将軍のように大功を立て、ご主人様からは小碇の姓を賜って、犬ながら室内で飼われている。
しかし、まだ特別のご褒美をもらうほどではない。
ご主人様に詠われた詩に、『猛虎行』など数十首がある。
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