雲根
三丁目有二靈岩,
氣放四周又起煙。
君不聞歎息芳衢金光道,
石頭不語自因縁。
三丁目に 二靈岩 有り,
氣は四周に放ち 又た煙を起こす。
君 聞かずや 歎息の芳衢 金光の道,
石頭 語らざれども 自ら因縁あり。
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(・…丁目: 日語。謂(第)…街區,(第)…巷,(第)…段。)
・雲根:
石の別名。雲は石に触れて生じるので謂う。唐・賈島の『題李凝幽居』に「闍緒ュ鄰並,草徑入荒園。鳥宿池邊樹,僧敲月下門。過橋分野色,移石動雲根。暫去還來此,幽期不負言。」
とある。
・聞:
「きく、きこえる」の意の外に、「(においを)かぐ」の意がある。ここでは、双方の意で使う。
・金光:
金黄、黄金…。
平成二十年六月二十一日
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