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先妣十七回忌祭
         從鄕例行香 涙餘賦此
 

菅茶山


舊夢茫茫十七春,
梅花細雨復芳辰。
墳前稽顙頭全白,
曾是懷中索乳人。




                                                        
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先妣(せん ぴ )十七回忌祭
           郷例に從ひて行香し 涙餘に此を賦す

舊夢 茫茫(ばうばう)  十七(しゅん)
梅花 細雨  ()芳辰(はうしん)
墳前に稽顙(けいさう)すれば  頭 (まった)く白し,
(かつ)()れ 懷中に  ()(もと)めし人。

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◎ 私感註釈

菅茶山:延享五年(1748年)~文政十年(1827年)。江戸時代後期の儒者。備後神辺(かんなべ)の人。私塾「黄葉夕陽村舎」(後の廉塾)(写真:真下)を開いて、 姓は菅波、名は晉師(ときのり)、字は礼卿、通称は太仲。号して茶山。備後の人。詩集に『黄葉夕陽村舎詩集』などがある。塾名や、詩集名は、菅茶山が好んで朝夕眺めていた山の名に因り、廉塾の南1キロメートルほどのところにある。

※先妣十七回忌祭 従郷例行香 涙余賦此:亡き母の十七回忌の法要。郷里の習慣にしたがって焼香して礼拝し、涙を流した後、この詩を作った。 *この作品は、作者が宋詩に傾倒したことを覗わせる詩である。 ・先妣:〔せんぴ;xian1bi3○●〕死んだ母。亡母。 ・十七回忌祭:(亡くなった年から数えて)十七年めの祥月命日に営まれる年忌法要。 ・従:したがう。 ・行香:〔ぎゃうかう;
xing2xiang1○○〕焼香し礼拝する。 ・涙餘:〔るゐよ;lei4yu2●○〕涙を流したあと。 ・賦:(詩を)作る。

※旧夢茫茫十七春:過ぎ去った昔は、遥か遠くの十七年で。 ・旧夢:〔きうむ;jiu4meng4●●〕過ぎ去った昔。 ・茫茫:〔ばうばう;mang2mang2○○〕遥かなさま。ぼんやりとしてはっきりとしないさま。果てしなく広々としているさま。『古詩十九首之十一』の「廻車駕言邁,悠悠渉長道。四顧何茫茫,東風搖百草。所遇無故物,焉得不速老。盛衰各有時,立身苦不早。人生非金石,豈能長壽考。奄忽隨物化,榮名以爲寶。」や、東晋・陶淵明の『挽歌詩其三』「荒草何茫茫,白楊亦蕭蕭。嚴霜九月中,送我出遠郊。」とあり、東晉・陶潛『擬古・九首』其四「迢迢百尺樓,分明望四荒。暮作歸雲宅,朝爲飛鳥堂。山河滿目中,平原獨茫茫。古時功名士,慷慨爭此場。一旦百歳後,相與還北。松柏爲人伐,高墳互低昂。頽基無遺主,遊魂在何方。榮華誠足貴,亦復可憐傷。」とあり、盛唐・劉長卿の『平蕃曲』に「渺渺戍煙孤,
茫茫塞草枯。隴頭那用閉,萬里不防胡。」とあり、後世、北宋・蘇軾の『江城子』乙卯正月二十日夜記夢には「十年生死兩茫茫,不思量。自難忘。千里孤墳,無處話淒涼。縱使相逢應不識,塵滿面,鬢如霜。   夜來幽夢忽還鄕。小軒窗,正梳妝。相顧無言,惟有涙千行。料得年年腸斷處,明月夜,短松岡。」とある。 ・十七春:十七年。

※梅花細雨復芳辰:梅の花にこぬか雨(が降る)春のよい時節がふたたび(廻ってきた)。 ・細雨:こぬか雨。 ・復:また。ふたたび。 ・芳辰:〔はうしん;fang1chen2○○〕よい時節。多く、春の季節を謂う。

※墳前稽顙頭全白:墓の前で、坐って頭を地面につけている礼をする(者(=作者))の頭髪は、全て白くなって(しまったが)。 ・墳前:(土を盛り上げた)墓の前。 ・稽顙:〔けいさう;
qi3sang3●〕坐って頭を地面に暫くの間、つけている礼。叩頭の礼。喪に服する者の礼を特に謂う。=稽首。 ・稽:頭を地につけて敬礼する。叩く。 ・顙:〔さう;sang3●〕ひたい。 ・全:まったく。すっかり。

※曽是懐中索乳人:以前に(=嬰児の時)ふところの中の乳を探し求めるた者(亡母の子で、老年になった作者)である。 ・曽是:かつて。以前に。 ・懐中:〔くゎいちゅう;huai2zhong1○○〕ふところの中。 ・索:〔さく;suo3●〕もとめる。探し求める。 ・人:亡母の子どもである、老年になった作者のこと。

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◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「春辰人」で、平水韻上平十一真。この作品の平仄は、次の通り。

●●○○●●○,(韻)
○○●●●○○。(韻)
○○●●○○●,
○●○○●●○。(韻)
平成24.5.7
      5.8
      5.9




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