Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


     
                     晏殊 

淸平樂


春去秋來,
往事知何處。
燕子歸飛蘭泣露,
光景千留不住。


酒闌人散草草,
閒階獨倚梧桐。
記得去年今日,
依前黄葉西風。


******

淸平樂
                 
春 去りて  秋 來り,
往事   何處
(いづこ)なるかを 知らん。
燕子 歸び飛りて  蘭 露に泣き,
光景 千たび留めて 住
(とど)まらず。


酒 闌
(た)け  人 散ずること 草草として,
(しづけ)き階に 獨(ひと)り 梧桐に 倚(よ)る。
記し得たり 去年の 今日,
前に依りて  西風に 黄葉す。


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◎ 私感註釈


※淸平楽:詞牌の一。詞の形式名。ここの「樂」は〔がく;yue4●〕と読む。蛇足だが、同じく詞牌でも「開元楽」、「永遇楽」の場合は〔らく;le4〕と読む。意味は、前者は、名詞「音楽」の意で、後二者は形容詞「すばらしい、たのしい、泰平な」の意。なお、古語の動詞の場合は、〔がう;yao4●〕になる。多音字なので要注意。双調。四十六字。換韻。詳しくは 「構成について」を参照。

※晏殊:北宋の著名な詞人。991年(淳化二年)~1055年(至和二年)。神童として科挙の召試に臨み、進士とされた。臨川(現・江西省撫州市)の人。字は同叔。集賢殿大學士となり、中書門下平章事等を歴任する。謚は元獻。詞では、小令を得意とし、南唐の馮延已の影響を受けた優雅で艶麗な閑情をうたいあげている。

※春去秋來:春が去って、秋が来て。時が移り過ぎて。愉しみが充ちていた春が去って、衰亡凋落の秋が訪れて。

※往事知何處:むかしの(すばらしかったあの日々は)どこへ行ったのか。 ・往事:むかし。 ・知:分かる。 ・何處:どこ。人日寄杜二拾遺  盛唐・高適の『人日題詩寄草堂』に「人日題詩寄草堂,遙憐故人思故鄕。柳條弄色不忍見,梅花滿枝空斷腸。身在南蕃無所預,心懷百憂復千慮。今年人日空相憶,明年人日
知何處。一臥東山三十春,豈知書劍老風塵。龍鐘還忝二千石,愧爾東西南北人。」とあり、李煜の『虞美人』に「春花秋月何時了,往事知多少。」とある。 ・知何處:どこへ行ったかが分かろうか。

※燕子歸飛蘭泣露:(渡り鳥である)ツバメが飛んで帰る季節が訪れ、蘭(らん)には夜露が降りる時候となった。 ・燕子:ツバメ。「子」は、名詞などに附く接尾辞。特に意味はない。ことばのリズムということでみれば全然異なってくるが…。 ・歸飛:渡り鳥であるツバメが季節の移ろいとともに飛んで帰っていく。季節の移ろい、時間の経過をいっている。 ・蘭:ラン。 ・泣露:つゆに泣く。ランに夜露がついているさまをいう。季節の変化を表す。

※光景千留不住:移りゆく風光は、ちたび留めようとしても留められない。 ・光景:風景。情景。景色。移ろう情景。去りゆく風光。流光。 ・千:千回、千度。ちたび。ちたびする。 ・留不住:留められない。留め得ない。 ・〔動詞+不住〕:動詞の後に付き、動作の結果がが不動性、安定性、確実性を持ち得ない、成し遂げられないことを表す。

※酒闌人散草草:酒宴が終わると、人々はあわただしくちりぢりに帰っていく。楽しい時が終わると、人はさっさと帰っていった。過去を思い出している。 ・酒闌:酒宴が半ばを過ぎる。 *「闌」は二通りあり、一は、たけなわ、盛り。一は、おそい、半ば過ぎ、終わりの意。ここは後者の意。 ・人散:人がちりぢりに帰っていく。 ・草草:いそぐさま。あわただしい。

※閒階獨倚梧桐:ひっそりとしたきざはしの前で、自分ひとりだけでアオギリの木に寄り添い(静かに追想している)。 ・閒階:〔かんかい;xian2jie1○○〕ひっそりとしたきざはしの前で。静かな庭先で。 ・獨倚:自分ひとりだけで…に寄り添い。・梧桐:アオギリやきりの木。「梧桐深院」の意。アオギリが茂る静かな庭先で、回想している時にしばしば出てくる語句。李煜の『烏夜啼』に「無言
上西樓,月如鈎。寂寞梧桐深院 鎖淸秋。    剪不斷,理還亂,是離愁。別是一般滋味 在心頭。とある。

※記得去年今日:一年前の今日のことを覚えている。 *晩唐・韋莊の『荷葉杯』に「
記得花下。深夜。初識謝娘時。水堂西面畫簾垂。 攜手暗相期。」とある。これは、謝嬢の手を握って男女の密会を楽しんだことを謂うが、晏殊も同様。

※依前黄葉西風:昔ながらに秋風にもみじ葉となっている。 ・依前:昔のように。昔ながらに。=依旧。・黄葉:もみじ。ここでは「葉黄」の意。「依前黄葉」≒「依舊葉黄」で、前者は
○○○●で、○○●●となる場合に使い、後者は○●●○で、●●○○となるところで使う。 ・西風:秋風。

                  ***********




◎ 構成について

  双調。四十六字。  換韻。 韻式は「aaaa BB」。韻脚は「處露住」で詞韻第四部七遇。「桐風」は第一部一東。

   
(仄韻),
   
●○○●(仄韻)。
   
○○●●(仄韻)。
   
○●●(仄韻)。


   
●○○(平韻)。
   
●○○(平韻)。
   

   
●○○(平韻)。
  

2003.4. 4
     4. 5
     4. 6完
2013.4.10補



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