Bobby Vinton International
Fan club of Japan
Newsletter, number 23

  

 

 

New releases from Bobby Vinton

CD 

Mr.lonely, Always always, Tina, Forever
yours I remain, Life goes on, Laughing 
on the outside, Thing called sadnesss, 
Grass is always greener, I'll never smile
again, Someone I used to know, Satin,
It's better to have loved, I'm just a country
boy, Livin' in a house full of love, Gone, 
Remembering, Detour, Riders in the sky,
Alabama, Crazy, Once a day, Y'all come
Mr.lonely/Country boy Collectables 6864('01-8)

 

Someone I used to know, When I lost you
There goes my heart, Some of these days
Maybe you'll be there, Tell me why, Imagination
is a magic dream, If you love me really love me,
There goes my heart, Pretty girl is like a melody,
I love you much too much, I wanna be loved,
Saturday night, All alone am I, Oh how I miss you
tonight, In the still of the night, Hello loneliness, 
So many lonely girls, Lonely, I'll walk alone, Have
you ever been lonely, Long lonely nights, Night life
Lonely street
Tell me why/Sings for lonely nights Collectables 6865('01-8)

待望のオリジナルアルバムのCD化。“ミスターロンリー“の盤では,カントリー色濃いナンバが後半に多く、
うまく流れが出来ている。日本盤では2作とも未発売。録音データによると“ミスターロンリー”のみ’62年2月の
録音で、”カントリーボーイ”が’66年1月7日でその他の作品は’64,65年に録音されている。

もう1枚はスタン・アップルバウム、ユーゴー・ウィンターハルター、マーティ・マニング、レイ・エリス,ゲイリー・
シャーマンなどの豪華なアレンジャーを迎えてストリングスをたっぷり使い朗々と歌いこなすボビーは,ファンには
たまらない魅力にあふれている。LP盤で発売された頃より音質も格段に向上しておりファンは聴き逃せない。録音は”愛の讃歌”のみ゜63年の10月23日のほかはすべて’64,65年にかけておこなわれている。

尚、11月には第3弾として"Sealed with a kiss/With love"が同じくコレクタブルズより発売される予定。

Recording data(COL 6864)
Feb.16, 1962 Mr.Lonely(Alternate take)
Feb. 20, 1964 Remembering
June 2, 1964 Someone I used to know, Satin
June 19, 1964 Tina, Life goes on, Laughing on the outside
Sep. 24, 1964 Thing called sadness, Grass is always greener, It's better to have loved
Oct. 1, 1964 Always always, Forever your I remain
Nov. 6, 1964 I'll never smile again
Aug. 10, 1965 Gone
Aug. 13, 1965 Alabama, Crazy, Once a day, Y'all come
Nov. 11, 1965 Living in a house full of love
Nov. 16, 1965 Detour
Nov. 18, 1965 Riders in the sky
Jan. 7, 1966 Country boy

Recording data(COL. 6865)
Oct. 23, 1963 If you love me really love me
Jan. 15, 1964 Some of these days, Pretty girl is like a melody, I love you much too much
Feb. 12, 1964 Somewhere along the way, Maybe you'll be there, Tell me why, There goes
that song again
May 14, 1964 When I lost you, There goes my heart, Imagination is a magic dream, I wanna be loved
Feb. 4, 1965 Long lonely nights
March 4, 1965 All alone am I, Have you ever been lonely
March 9, 1965 Oh how I miss you tonight, I'll walk alone, Lonely street
March 12, 1965 Saturdat night, So many lonely girls, Lonely
March 16, 1965 In the still of the night, Hello loneliness, Night life

 

<CD> Omnibus
Best of Branson/SMSP A31506(2000)
includes "My elusive dreams"by Bobby Vinton

ブランソンで活躍するカントリースターを中心に全10曲
収録されている。メル・ティルズ,ミッキイー・ギリー,バーバラ・マンドレルなどの
他にアンディ・ウイリアムスのボーカルも聞ける。ボビーの“二人の青い鳥”は
カントリーチャートにもランクされたナッシュビル録音だが、ここでは何故かモノラル
録音が使われている。


Bobby and his rivals〜ボビーと好敵手たち〜
Roy Orbison(1936.04.23-1988.12.07)
ロイ・オービソン 


1986年の映画”Blue velvet"にはボビーのタイトル曲のほかに
ロイの"In dreams"も効果的に使用されていた。監督のデビッド・リンチが
ボビーとロイの大ファンであったことからこの作品が企画され、出演交渉も
されボビーには拒絶されたもののロイは出演をO.K.したというエピソード
も残されている。ボビーは今日でもステージで彼の”クライング”を好んで
取り上げている。

ロイの最初のヒットは1956年の6月の”Ooby dooby"で最高位59位を記録。
レーベルはサンレコード。その後モニュメントに移籍。ここで"Only the lonely"
"Blue angel""Running scared""In dreams""Oh, pretty woman"などの
ヒットを連発、その後MGMに移籍後も、コンスタントにヒットを連ねた。゜70年代
ヒットは途絶え88年には心臓病で他界。’89年に”You got it"がトップ10ヒット
になると、ロックファンから熱い視線を浴びるようになる。ベルベットボイスとか
ビロードの歌声として数多くのファンを魅了するロイの歌声は、ボビーのそれと
共通点を見出すことができる。男性ファンが多いのも彼の特徴である。

 CDs by Roy Orbison 


Authorized bootleg collection/Orbison Records ORB3803-2('99)4CD set
For the lonely/Rhino R2 71493('88)
Crying/CSP A21428
Rare Orbison/CSP AK45115('89)
Combo concert/Orbison HCC1965D('97)
Original singles collection/Monument492743-2('98)2CD set <U.K.>
 


Memorable hits<あの曲>

My elusive dreams('70) (C. Putman-B. Sherrill)Prod. by Billy Sherrill
arr. by Bill Walker, flip side: Over & over(Vinton) 邦題: 「二人の青い鳥」
Vocal accompaniment: Nashville Edition 最高位 46位 録音: Dec. 17, '69

“君が,僕のつかみどころのない夢と計画にうんざりだというのはわかっているさ。
僕たちには思い出があるから君は僕を1人にして行かせる事はないだろうけど”
といった幸せを求めてアメリカの旅を継続する男女の想いを託したカントリーバラードで
日本では’67年にナンシー・シナトラとリー・ヘイゼルウッドのデユエット盤でヒットして
いるが、アメリカでは,Tammy Wynette & David Houston, Johnny Darrell, Charlie
Richなどでもチャートに登場している。
ボビー盤は作者の1人でもあるBilly Sherrillの制作によるナッシュビル録音。カントリー
チャートでも最高位27位を記録し、この部門での最大のヒットを記録している。日本では
シングルは発売されずに終わってしまったが、同名のLPはリリースされボビー健在を、
印象づけた。 

From the Billboard magazine, Hot 100 of March 14, 1970
1 Bridge over troubled water/Simon & Garfunkel
2 Travellin' band/CCR
3 Rapper/Jaggerz
4 Rainy night in Georgia/Brook Benton
5 Ma belle Amie/Tee Set

8 Hey there lonely girl/Eddie Holman

46 My elusive dreams/Bobby Vinton


All time great albums<この1枚> 

In a Persian maket, Sentimental Journey
Tornado, Posin', Don't take your love for me
You are my sunshine, Caravan, Stella by starlight,
In a shanity in old shanty town, Boogie blues, 
Young and foolish, Intermission riff
Epic BN579/LN3727 Dancing at the hop; young man with a big band(’61)

ボビーの記念すべきファーストLP。”You are my sunshine""Posin""In a shanity in old shanty town"
にはボビーのボーカルがフユーチャーされているがBobby Vinton Orch.の作品で、バンドリーダー
をめざしていたボビーには夢がかなった作品。アレンジャーはボビーの友人、Jim Drake, その他 Sam
Lombardo(Trumpet)Bob McCoy(Trumpet)などが参加している。制作者のクレジットはない。
このLPと次の"Plays for his little darlin's "2枚でキャッシュボックス誌から1961年度最優秀新人楽団賞
を受賞し将来を有望視されるが,セールスは伸びず、エピックレコードは契約の解除を検討していたらしい。
この後ボビーは歌手として、大スターの道を歩んでいくのであるが、ここには、その貴重な軌跡がある。
バンド演奏として今日、通用するほどのアルバムでもなくCD化の見込みは皆無だが貴重盤であることは、
疑いの余地はない


Albums from around the world〜世界の珍しいアルバムから〜
Bobby Vinton songbook/CBS 88595('82) 2LP set released in Holland
  

Sealed with a kiss, Blue on blue, When I fall in love
To know you is to love you, Tell me why, Our day will
come, My heart belongs to only you, For all we know;
Hurt, But I do, Roses are red, Blue velvet, There!I've
said it again, Mr.lonely, Rain rain go away, Take good
care of my baby; Seasons in the sun, Something, Till
Baby take me in your arms, First time ever, Raindrops
keep fallin' on my head, All, Sentimental me; I will follow you, 
Please love me forever, Baby I'm yours, For once in my life
Love me with all your heart, Ev'ry day of my life, Halfway to
paradise, This guy'sin love with you
32 songs all Epic recordings
CBS 88595 The Bobby Vinton Songbook('82)2LP set

オランダ、ベルギーで゜70年代も高い人気を保っていたボビー。ここには、本国以上のヒットを
記録した"Hurt""But I do"のほか"Seasons in the sun""For all we know"など珍しい録音も
収録されている。このほかベルギーでは"If that's all I can"(EPC2234)も大ヒットしているが
ここには何故か含まれていない。ヒット曲以外の選曲がなかなか興味深く、聴き続けても飽きない。
日本でも是非こんな企画を実現してもらいたいものである。


Bobby Vinton and U.S.A.〜ボビーヴィントンとアメリカ〜

2001年米国で起きた同時多発テロ事件は、世界情勢を一変させ, 我々の日常生活にも
多大な影響を与えている。
ポーランド系アメリカ人であるボビーにとっても忘れられない日となったであろう。
ここでは、過去のレコーディングから、社会情勢を反映した録音を紹介しておこう。

1 What color is a man/Epic 5-9846('65)
 人種差別を取り上げているが大ヒットにはいたらず。 


2 Coming home soldier/Epic 5-10090('66)
ヴェトナムからの帰還兵を称える内容。大ヒット。’91年にも再注目。
3 God bless America/Epic 501790('71)
''71年にリリースされたが録音は’60年代。ステージナンバーの一つ。第2の国歌とも
言われている。アービング・バーリンの作品。この頃ボビーは故ニクソン当時の大統領に
好まれ彼のテーマソングを歌うなど政治の世界にも踏み込んだ。
4 Sweet lady of liberty/Tapestry(no. number)('86)
自由の女神像誕生100年を祝して録音されたが商業的成功を狙った意図はなく、あくまで
プロモーション用に制作し,ビデオも同時に企画された。

5 Mr.lonely(Letter to a soldier)/Curb CURBD-033('90)
湾岸戦争,勃発時に録音。ヒットにはいたらず。

6 Proud to be an American/Curb CURBD -049('91)
湾岸戦争の終結に伴い、発売見送り。

湾岸戦争はボビーに大きな影響を与えた。予定していた英国のツアーを中止せざるを
えなくなった。この年イギリスでは”ブルーベルベット”が大ヒットを記録していたのに!!

さて今回のテロ事件はボビーの身辺に何をもたすのか?

 

編集後記

今年の9月,アメリカで起きた同時テロ多発事件。ワールドトレードセンター
に飛行機が突進する様子をライブで伝えたテレビ映像の生々しさ。見てはいけない
事を目にしてしまったようなむなしさ。大げさに言えば人類の存亡にもかかわる
大事件であるとも考えられる。
テロに対する報復も敵の特定が困難に近くどうしても無実の人が巻き添えに
なってしまう。21世紀を迎えた途端にこういった状況が続くような社会情勢には
心を痛めてしまう。
一日も早く事件の終息を願うばかりで、犠牲者が出ないことを祈りたい。

ボビーのオリジナルアルバムがやっとCD化されたものの日本ではほとんどの
CD店で店頭に並べていない。コレクタブルズ、コレクターズチョイス、タラゴンなど
今後ボビーの旧作をリリースしそうなレーベルは、いずれも同じような取り扱いで
せっかくリリースされても大勢の目に触れずに終わってしまいそうで残念である。
今年の後半にも何点かがリリースの予定があるが、少しでも多くの音楽ファンに知らせ
るのがこのファンクラブの役割でもあり会員の皆様のご協力をお願いしたい。

来年こそ明るい兆しが見えるように祈って次号までお別れとしたい。

  

Bobby Vinton International Fan club of Japan
Newsletter, no. 23.
2001年11月1日発行
(c)Joji Tsukada 塚田譲治

Newsletter,22 

HOME