Bobby Vinton International
Fan club of Japan Newsletter, number 25 |
<News>
Bobby Vinton live: Songs from my heart
PBC channel broadcast, March 2, 2002. 1 hour program
A&E biographyについで,またもボビーの特集番組が全米で放映された。
昨2001年の自身の劇場で録画収録されたもので、トークを限定し、ボビー
の歌唱、楽器演奏が中心となったプログラムで、往年のヒット曲はメドレー
ばかりでなくNo.1を記録した"Roses are
red""Blue velvet""There!I've said
it again""Mr.lonely"はフルに歌われている。ボビーのボーカルは曲により少し
張りのない箇所もあるがロイ・オービソンの”Crying"や“Because
of you"などでは
実力を発揮している。次男のロビーとのDuoなども微笑ましいし彼の人柄がよく
でている。バックのバンドはグレン・ミラーオーケストラではなく特別編成のBV
オーケストラにバイオリンを追加している。ビックバンドメドレーも楽しいし,是非
日本でも放映してもらいたいものである。ラストの“愛のメロディー”は感動的で
余韻を残してショウを閉じている。
New releases
<CD>
Collectables COL7440 | Collectables COL7441 | Collectables COL7423 | Collectables COL7421 |
Recording dates
COL7440
Every day of my life
Jan. 23, 1971 And I love you so
1971 Misty blue
Other tracks unknown
Satin pillows
Oct. 17, 1962 Bitter teardrops
Oct. 24, 1962 All the king's horses
Jan. 17, 1963 You own my heart
Feb. 4, 1965 Petticoat white
May 13, 1965 Someday
Aug. 6, 1965 Everyone's gone to the moon
Oct. 20, 1965 Careless, Satin pillows, Two purple shadows
Nov. 18, 1965 Going steady with a heartache
COL7441
Live at the Copa
June 2, 3, 1966
Drive-in movie time
May 26, 1965 Goldfinger, Moon river, From Russia with love, Dear
heart
June 2, 1965 Theme from Harlow
June 14, 1965 Theme from a summer place, Never on Sunday, More,
Exodus song
June 17, 1965 Chim chim cherry, Around the world, Song from
Moulin Rough
COL7423
Please love me forever
March 10, 1966 Just as much as ever
Dec. 8, 1966 Please love me forever
Dec. 9, 1966 Who's sorry now
Oct 11, 1967 It's the talk of the town, Bouquet of roses, After
Loving you, My song of love
Oct. 12, 1967 It's all in the game, P.S. I love you
Oct. 13, 1967 Love me with all your heart, Young love
My elusive dreams
Sep. 26, 1969 Perfect woman
Nov. 12, 1969 I will follow you
Dec. 17, 1969 My elusive dreams, Baby I'm yours
Jan. 26, 1970 Raindrops keep fallin' on my head, I'll never fall
in love again, Leaving on a jet plane, Traces
Jan. 27, 1970 Something, Baby take me in your arms, If ever I
would leave you
COL7421
Take good care of my baby
Aug. 10, 1965 Gone(?)
Nov. 16, 1965 Forget me not
Dec. 8, 1966 Serenade of the bells
Dec. 9, 1966 My way of life
Jan. 11, 1968 Sentimental me, To be alone
Jan. 12, 1968 I apologize
Feb. 15, 1968 To think you've chosen me
Feb. 16, 1968 Take good care of my baby, Heaven gonna miss you,
Little barefoot boy
I love how you love me
May 8, 1968 Halfway to paradise
May 10, 1968 For once in my life
May 27, 1968 Together
July 10, 1968 If I didn't care, Shangri-la
July 11, 1968 I love how you love me, Why don't you believe me
Aug. 29, 1968 Save the last dance for me
Other tracks unknown
待望のエピックレコード在籍時のオリジナルアルバム8枚が4点のCDで再発された。
ボーナストラックは追加されていないが、録音データは付与されている。レコードでは
なかなか聞き取れなかったような楽器の音もCD化により鮮明になり音質的に十分楽しめる。
"Satin pillows"のアルバムなどでは、録音状態のバラツキがLPではきわだっていたがCD化で
かなり補正されている。また、この当時のスタッフ達のボビーをボーカリストとして育成しようとする
熱意が伝わってきて心地よい。
残念なのは、このコレクタブルのシリーズのプレス方法だ。2月5日が発売日なのに実際に
入手できたのは3月上旬で、これは予約しておいての状況だから、ファン泣かせの販売方法でも
ある。現在でもすでに,入手に1月以上要するタイトルもある。欲しいと思ってCDショップの店頭を
探しても在庫切れで、入手までにかなりの時間がかってしまう。ファンの要求に応じられるプレス
枚数はあらかじめ確保しておいてほしいものだ。
(GoneのレコーディングデータはLP”Country boy”に収録された同名異曲のものであり、正しい
データは不明)
<CD>New releases
Omnibus
1000 nadel stiche, 4 ; High school princes
Bear Family BCD 16493 AH(2001)
Bobby Helmes, Joe Dowell Brian Hyland, James Darren Roy Orbison, Gene Pitney Neil Sedaka, Johnny Tillotson, Bobby Darin, Everly brothers and others Bobby Vinton: Rosen sind rot Mondscheinallee, Re-re-regen fallt, Samoa baby(all in German) |
ドイツのBear Familyから珍しいドイツ語の録音集が発売された。50年代後半から60年代
前半に活躍した男性ティーンアイドルたち13組,全24曲が収録されている。43ページのブックレットには
貴重な写真とpicture covers、歌詞が掲載されている。ボビーのボーカルは4曲収録されていて
”Samoa baby"は初登場。他の3曲はシングル盤としてドイツで発売されている。"Roses
are red"
"Mondscheinallee"はいずれも"Rain rain go
away"のB面としてでていたものである。レーベル面に
“Rain rain go away"のpicture coverが使われるなどファンは見逃せない盤である。
それにしてもBear FamilyのCDはどれも資料・音質・企画など素晴らしくマークしておきたいレーベル
である。
Bobby and his rivals
ボビーと好敵手たち
ジョニー・リバース
Johnny Rivers(1942.11.07〜
John Ramistellaはニューヨークの出身。DJのアラン・フリードのすすめでJohnny
Riversと1958年
改名するが、1964年にインペリアルよりリリースした"Memphis"までは下積み時代が続いた。
Whisky A Go Goでのステージを収録したLP“At the
Whisky A Go GO"が同年夏にベストセラー
となりスターの地位を獲得した。その後も"Mountain
of love""Seventh son""Secret agent man"
などコンスタントにヒットをだした。1966年秋にリリースされた"Poor
side of town"(僕等の街)は
NO.1に輝いた。その後もヒットレコードは70年代後半まで続いた。そのなかには”Blue
suede
shoes""Help me Rhonda"などのリバイバルヒットも含まれている。アルバム制作にも意欲的で16枚
のチャートLPがある。68年の"Realization"は最高位5位を記録するベストセラーとなりマニアからも
高い評価をえている。“L.A./Reggae"(1972)"New
lovers and old friends"(1975)などどれも好盤である。
シンガー、ソングライター、ギタリスト、プロデューサーなど数多くの肩書きのあるリヴァースは実業家と
しても一流。1966年にはSoul City Recordsを設立。ソングライター、ジム・ウエッブを見出し、フィフス・
ディメンションを世に送り出した。レーベルは現在でも存続させ,自身の新録音盤などをリリースしている。
優れた音楽性を備えたプロ中のプロといえる数少ないアーティストの1人、それが今日でも活躍できる
要因であろう。
CDs by Johnny Rivers
Anthology/Rhino R2 70793('91)2CD set
Rocks the folk,Meanwhile at the Whisky a go go/BGO CD299('95)
Rewind,Realization/BGO CD401('98)
Slim Slo soldier,Home grown/BGO CD453('99)
Last boogie in Paris/Varese Sarabande VSD5580('95)
Greatest hits/Soul City SCRI 1007('98)
Back at the Whisky a go go/Soul City SCRI 1008(2000)
All time great albums <あの1枚>
Bobby Vinton's all time greatest hits/Epic KEG 31487('72)2LP set
Selections
Roses are red, Rain rain go away, Mr.lonely, Over the
mountain, Blue on blue/Blue velvet,
There!I've said it again, My heart belongs to only you, Tell me
why, Coming home soldier//Long lonely nights,Please love me
forever, Halfway to paradise, I love how you love me, To know you
is to love you,Days of sand and shovels/My elusive dreams, No
arms can ever hold you, I'll make you my baby,Ev'ry day of my
life
1972年にリリースされたエピックレコード在籍時代のベストLP。ほぼ妥当な選曲だが、"Just
as much
as ever""L-O-N-E-L-Y"あたりは収録しておかしくない作品と思う。”涙のくちづけ”はこのLPの企画後のヒットだからもれてもやむをえないかなと考えられるが、1962−1972の10年間にこれだけ充実した作品を残してきたボビーの実力を改めて見直すには格好のアルバムだろう。
カバー写真は映画“大列車強盗”のロケ現場で撮影されたようでSLをバックに穏やかなボビーの表情が
何かを語りかけてくる。現在までCD化されていないが、コレクタブルズあたりが計画するかどうか見守り
たい。
Memorable hits<あの曲>
Please love me forever/Miss America Epic 5−10228(’67)
Written by J.Malone & O. Blanchard, A side produced by Billy Sherrill
B side produced by Bob Morgan.
邦題: いつまでも愛して CBS SONY・SONG80036(1969-1)
最高位 第6位 録音: 1966年12月8日 ナッシュビル
”どうか僕の事を永遠に愛してほしい。僕が目覚める前に死んでしまっても必ず
君のところへもどってくる。永久に君を愛するだろう。君を忘れられない。僕等は
愛し合うことを最初から意図されていたのさ。”といった内容の愛のバラードで、
オリジナルはTommy Edwardsで1958年に61位まで上昇。1961年にはCathy
Jean
& the roomatesで11位を記録するが、ボビーのリバイバルはオリジナルを上回る
ビッグヒットとなりエピックにおける第2期黄金期を迎えることになる。
ゆったりしたムードで甘くロマンティックに歌われるこのナンバーをボビーは当初
あまり気に入らずむしろB面の”ミスアメリカ”のヒットを期待していたようだ。
62年に録音されたバーニーウエインの作でボブ・モーガン制作によるB面より
A面の出来のよさは歴然としている。日本では”虹のパラダイス”のB面として1969年
にやっと紹介された。
From the Billboard chart, Hot 100 of Nov.18,
1967 1 To sir with love/Lulu 2 Soul man/Sam & Dave 3 Incense & peppermints/Strawberry Alarm Clock 4 The rain,the park and other things/Cowsills 5 It must be him/Vikki Carr 6 Please love me forever/Bobby Vinton |
<International Bobby Vinton>
in Italian, Spanish and German.
[ボビーヴィントン,イタリア語、スペイン語、ドイツ語で歌う。]
イタリア語
Lo sono solo/Esse come stanco ・Epic 5-9900
(Mr.lonely/Lonely)
Lo non posso crederti・ Epic 5-9909 あなたは信じられない(LL-904)
サンレモ歌謡祭参加曲(1966)
Lo ti daro di piu・Epic 9010(EP) 生命をかけて
Lo sento d'amarti ・Epic 5-9976
(I love how you love me)
スペイン語
Mr.lonely/Tell me why ・Epic EP9.024
La forma en que me amas ・Epic 7054
(I love how you love me)
ドイツ語
Roses are red/Rain rain go away ・Columbia C 22 270
ボビーが国際的な大スターであることは、これまで何度も触れてきたが、今回はこれまでに
リリースされている英語を除いた言語でのレコーディングについて紹介しました。最近Bear Family
からでたCDにはこのほかドイツ語の曲がさらに2曲選曲されているのは別ページですでに触れています。
近い将来これらのナンバーが全部CDで聴けるようになればと考え,あえてページをさきました。
残念ながらこれまで日本語でのレコーディングはされていません。親日家のボビーですから
可能性はあると思いますが、、、
LP from around the world〜世界の珍しいアルバムから〜
Encore /Oasis TOL1000 (1982) Made in Korea
Side 1: Special angel(Karaoke), Will you love me
tomorrow, This time I know it's real
Fancy pants, 1-2-3, Make believe it's your first
time
Side 2: My first and only love, Paloma blanca, To all the girls,
You put it
all together, It hurts to be in love, He
.
韓国で1982年にリリースされたアルバムで、米国では同タイトルで1980年に紹介されているが。
若干,曲目が異なっている。"Fancy
pants""1-2-3"はアメリカでは今日まで未発表に終わっている貴重
な録音。前者はアップテンポのナンバーでボビーもよくフォローして歌っている。後者はレン・バリーの
懐かしいヒット作で、Gene Pitneyの"It hurts to be
in love"と共に懐かしい気分にしてくれる。1曲目の
"My special angel"はカラオケのみでおそらくボビー側から提供されたマスターテープの作成ミスであろう。
それにしてもこのLPがアメリカ以外で発売されていたとはこの盤を入手するまで知らなかった。
編集後記
コレクタブルズというレーベルはボビーファンには有難いレーベルである。
去年の暮れから開始されたオリジナルアルバムのCD化は現在までに7枚計14作に
及んでいる。今後、どのLPがCD化されていくか興味深いが"Sings
the newest hits"
"Greatest hits of the golden groups"あたりは是非CDのクリアな音質で聴きたい。
これまでで出た中では"Country boy""Take
good care of my baby"は素晴らしいし
“Satin pillows”もCD化により音質が向上し見直した作品の一つである。
"Drive-in movie time""With love"がCD化されたのには正直驚いたが、かなり幅広い
視野をもたないと実現できなかった企画であろう。
日本のCDショップでの扱いは今一つ物足りない。タワーレコードでは,東京、大阪
などでは、店頭に出しているが名古屋では2軒のうち1軒のみで地方都市ではまず
特別注文でしか入手困難となってしまっていて残念だ。HMV,ヴァージンメガストア
あたりはほとんど無視している。通信販売では,アマゾン、タワー,アメリカンパイ、
ミュージックス福岡あたりで入手できる。これまでの発売タイトルでは"Mr.lonely/
Country boy""Sealed with a kiss/With
love""Please love me forever/My
elusive dreams""Take good care of my baby/I love how
you love me"あたりが
比較的よく売れているようである。少しでも多くの音楽ファンの耳に馴染んで欲しい
と願うばかりである。
Bobby Vinton International Fan club of Japan, Newsletter, number 25 2002年5月15日発行 編集・発行:Bobby Vinton International fan Club of Japan (c)J.Tsukada |