Bobby Vinton International Fan club of Japan
Newsletter, number 26

                         October 1, 2002


<New releases>CD

There!I've said it again, Halfway
to paradise, End of the world,
My heart belongs to only you,
I remember you, To know you is
to love you, Theme from" A summer
place", When I fall in love, And I
love you so, I love how you love me
Sony Music Special Marketing A54697(2002) 1
There goes my heart, Somewhere along
the way, I can dream can't I, Too young,
To eac his own, Shadow of your smile,
Sunrise sunset, Maybe you'll be there,
My foolish heart, I wanna be loved,
Days of sand and shovels, My melody
of love
Sony Music Special Marketing A59797(2002) 2
Roses are red, Blue velvet, Mr.lonely,
Blue on blue, Please love me forever,
I love how you love me, My heart belongs
to only you, Coming home soldier, Rain
rain go away, Clinging vine, There!I've said it
again, Sealed with a kiss, Over the mountain,
Lonely, Halfway to paradise, Satin pillows,
Take good care of my baby, To know you is
to love you, Just as much as ever, Let's kiss
and make up
Tee Vee Records TVCD 0705(2002) 3
This guy's in love with you, Days of sand and shovels
Over the mountain, Roses are red, Sealed with a kiss
Born free, Shadow of your smile, Georgy girl, Sunrise
sunset, Mr.lonely, Have I told you lately, Blue on blue
Blue velvet, Speak softly love
Sony Music Special Marketing A58176(2002) 4

Sony Musicからエピック音源を主とした4枚のCDがたて続けにリリースされた。
2は彼の劇場で販売されている。"Days of sand and shovels"はリクエストが多く今回
CD化された。”My melody of love"を除くとLP“Tell me why""There!I've said it again"
からの作品が多く収録されている。
3はNashvilleのKing Recordsの編集作品。“Roses are red"のヒットから40年にあたるのを
記念して発売されたらしい。
1,4はシリーズで他にもソニーミュージックのボーカルアーティストのCDが数多くでている。
内容的には2が好編集で薦められる



Bobby Vinton Live at the Orleans, Las Vegas, Nevada,

on Aug. 16, 2002     P.M.8:00〜9:30

ボビー・ヴィントン・ショウ・インラスベガス

8月15日[木]ラスベガスに向けて日本を離れたもののこの日は、直行便がなくサンフランシスコで米国国内便
に乗り継ぐというつらいスケジュールで案の定、サンフランシスコ到着が1時間以上遅れて乗り継ぎ時間が30分
を切るという綱渡りの乗り換えでラスベガスには現地に午後4時前に着いた。

翌日、コンサートのあるオーリンズホテルに向かった。中心街からは少し離れた場所にありながら、有名ポップ・スターが続々でて話題となっている。最近の出演者にはニール・セダカ, デビー・レイノルズ、ゴードン・ライトフット、
レターメン,エアーサプライなどMOR系アーティストが多いが、ショウルームの収容人員は800人とそれほど広く
もない。料金は$39.95,49.95,59.95の3段階の設定。今回のボビーのステージでは$59.95の席に空席が見られた。

ボビーのショウは夜8時過ぎに開演。ステージの脇には女性のセキュリティが1名いて、つねに観客を監視していた。
ショウの内容は1年前のラスベガスのパリホテルでのショウとほぼ同一で、ボビーの出来は曲により、バラつきがあった。スタンディングオーベーションは4度ほどで、"Blue velvet""Mr.lonely""Crying"そしてラストの"My melody of love"の歌唱後で,母親でかなりの高齢のドロシーの"When you're smiling"でも観客は総立ち、拍手喝采、ボビーのショウに欠かせない芸となっている。
"There!I've said it again"(ブルーファイアー)は今回、オリジナル録音に近いアレンジで演奏されボビーもその当時を思い起こすかのように自身で酔いしれて歌い観客をうっとりさせた。"Mr.lonely"も裏声を効果的に使いショウのなかばを引き締めた。インターナショナルメドレーはそろそろ入れ替えてもいいような気もするが、全体として絶好調とはいえないがレベルは超えたショウであることは間違いない。伴奏はバイオリンを含め10人で好サポートでボビーのヴォーカルを盛り立てていた。

ショウの後,次男のクリスと共に楽屋のボビーを訪ねたものの22時から別の場所でパーティに出席する彼に、じっくり会話をかわす余裕もなく、彼の自伝”Polish prince"を翻訳して日本で発売することについては許可がえられた程度だった。
”Do mo arigato gozaimasu"ボビーは別れ際にこう言い日本からわざわざショウを見にきた日本の1ファンに大変恐縮していた。PBSのTVショウやA&E biographyの成功で人気を盛り返している最近のボビーは警備も厳重でファンとの接触も制限しているという。会えただけでも貴重な体験だった。

8月のラスベガスはとにかく暑い。連日40度を記録、夜になっても無風状態、温度はさがらない。それに比べてホテルの冷房は効きすぎているくらいで,体調の維持が,数日の滞在ではうまくできない。自伝の件は、出版者との交渉も必要だろうし、今後紆余曲折が予測されるが、時間をかけて、ボビーに関する文献を出せたらと思い、今回の熱い旅を終えた。


<All time great albums>  〜この1枚〜

Melodies of love/ABC ABCD851('74) 愛のメロディー
           Toshiba−Probe IPS80098(’75−2)日本盤
           Producer: Bob Morgan
           Arranger: Al Capps、 Mike Melvoin, Joe Reisman
                   Ernie Freeman

 

My melody of love, I honestly love you
You'll never know, Dick & Jane, Never
ending song of love, Am I losing you/Most
beautiful girl, My gypsy love, I'll be
loving you, Here in my heart, I want to
spend my life with you

’74年のベストセラーアルバムで最高位16位を記録しゴールドディスクともなったが、
個人的にはABC時代のLPとしては最下位にランクされてしまう。自作の”My gypsy love"
"I'll be loving you"などいい作品も見つけられるのに全体として今一歩の印象を抱いてしまう。
ラストの”あなたと共に”などももう少し何かがほしいし、"Am I losing you""Here in my heart"
などでもドラマティックながら、すこし消化不良気味でもったいないような気がする。"Dick & Jane"
など彼の暖かい人柄が十二分に伝わってくる作品もあるが、ポルカ調のアレンジナンバーも
日本ではやや馴染みにくいかもしれない。録音は恐らく1974年の前半と推測されるが、”愛のメロディー”
の大ヒットがなければ、それほどのセールスを残せなかったのではないかとも感じている。

なお、このABC時代の作品はボビーのプロダクションで管理しておりユニバーサルミュージックなどから
CD化される可能性はほとんどない



CD shops in Las Vegas
 〜ラスベガスのCDショップ事情〜
1Virgin Mega
Store(Las Vegas)
2Music for less(Las Vegas)
3Wal Mart
(Henderson)
4Music for a song(Barthlow, Calif.)

今回の渡米で立ち寄ったCDショップは上記4店で、1は日本でもお馴染みの量販店
だが、価格は高めに設定されている。1FにCD。2Fにビデオ、DVD,ゲームソフト,書籍
という売り場の配置。ロックポップス系に力をいれているように感じた。ボビーのコレクタ
ブルズの作品は$16.99(税別)で売られていた。どちらかというときめの細かさに欠ける品揃えで一般のファン向けでマニア向けとは言えないようだ。

2,4はアウトレットモール内にあり、在庫過剰商品、廉価版などが主で、SONY MUSIC
Special MusicのCDが大量に展示されているのには驚いた。インターネットでもなかなか
みつけにくい旧作のCD化作品も見うけられた。ボビーのコレクタブルズの作品はここでは
$9.99で売られている。その他、編集ものも2,3枚発見できた。価格は総じて低く、ほとんどが$10以下に設定されている。それにしてもSMSPはどうして完全なカタログを出さないのか、ホームペイジでは紹介されていない盤が山ほど生産されているのに。

3は日用雑貨品,食料品を取り扱う店だが、CD、DVDもかなり展示されている。あくまで
スーパーマーケット的な取り扱いでラスベガスでその時期にショウを開催しているアーティストについては優先的に展示しているような印象を抱いた。ウエイン・ニュートン[スターダスト]グラディス・ナイト[フラミンゴ]フランク・シナトラ・ジュニア[MGMグランド]などだが、
勿論ボビーのCDも”20 all time greatest hits"などがベストセラー扱いで並べられていた。

イエローページを見ると、他に何軒もまだレコード店が存在するのだが、土地感のとぼしい
この地では短期間で探索する余裕がなかった。


Memorable hits <あの曲>

Satin pillows/Careless Epic 5-9869('65)
(日本) 涙のサテンピロウ・/ケアレス LL-866−E(’66−1)

Producer: Bob Morgan & Billy Sherrill
Music & words: Bob Tubert & Sonny James
Recorded on October, 20, 1965
Highest position in chart: 23

日本でも比較的よく知られているこのカントリー調のバラードはカントリーシンガー
のソニー・ジェイムスの作品で後年、ソニー自身も録音している。又、Sandy Poseyなど
女性歌手達もこの曲をレパートリーに加えている。
1996年に彼の劇場を訪れた際、この曲について触れた時、彼はメロディーを口ずさんで
くれた事を今でも覚えている。日本人にも十分,通用する甘いロマンティックなメロディー
ラインで当時スマッシュ・ヒットを記録した。
録音当時、ボビーはどちらをA面にするかかなり頭を悩ませたようだが、B面の“ケアレス”も
最高位111位を12月に記録している。A面の人気がピークの時期ボビーはイタリアでサンレモ
歌謡際に参加していた。

”君は人生で一番大事なものをあきらめ、富豪の奥さんとなってしまったけど、君の結婚した
奴は、老いることから自分を守るために君を手に入れたに過ぎないのさ。サテンピロウで泣けば
いいんだ。”といった内容の世間でよく見うけられる現象を皮肉ったかのような内容をボビーは
ソフトに甘く歌っている。


From the hot 100 chart, Billboard magazine,
Jan. 15, 1966

1 We can work it out/Beatles
2 Sound of silence/Simon & Garfunkel
3 She's just my style/Gary Lewis & the playboys
4 Five o'clock world/Vogues
5 Ebb tide/Rightheous Brothers
6 Day tripper/Beatles


23 Satin pillows/Bobby Vinton


Bobby and his rivals〜ボビーと好敵手たち〜
 Tommy Roe(1942.05.09〜

トミー・ロウは本名Thomas David Roeでジョージア州アトランタの出身。ハイスクールでグループ”Satins"を結成し16歳でローカルのJudd labelと契約。゜62年にはABCパラマウントと契約し”Saveyour kisses/Sheila(ABC10329)をリリース、B面が9月に第1位に到達。その後も”Everybody"('63年3位)“Sweet pea”(’66年8位)”Hooray for Hazel”(゜66年6位)とコンスタントにヒットを放った。
’69年3月に”Dizzy”がNo.1を記録し人気を決定づけた。ヒットは゜70年代前半まで継続し、その後もコンサート、地味なレコーディング活動を行っている。いわゆるバブルガムミュージックの先駆者、バディ・ホリーの後継者としても名を残している。その1面で”"Folk singer”(’63)のようなバラードでも持ち味を発揮している。

日本では評価が低いが5枚のベストセラーアルバムと共に彼の名を忘れないで欲しい
残念ながらアルバムのCD化はあまりすすんでいないが、とりあえず往年のヒット作品を収めたCDは聴いておきたい

CDs by Tommy Roe

Greatest hits/MCA MCAD10884('93)
Dizzy; best of/Music Club MCCD136('93)
Tommy Roe/TNT CD432/467('92)
22 big ones/Connoisseur VSOPCD 355(2001)
Best of/Curb D2-77299('90)
Sheila/Radio Archives RA436504('95)


Rare tracks on Epic 〜ボビーのレアトラック再検証 1〜

1 To know you is to love you/Legacy EK47855(CD)(’91)16 most requested songs
 このCDに収録されたバージョンは従来紹介されてきたオリジナル録音とは異なる
別テイクで、CD制作時に誤ってトラックダウンされたようだ。

2 Blue on blue/Scepter 5100(LP)(’72)Tribute to Burt Bacharach
 クレジットにはボブ・モーガン制作とあるが1963年のオリジナル録音から7〜8年経過した
ボビーの歌声で、やや元気がない。多分このLP用に再録音したと考えれる。

3 Christie/TV music A2 52296(CD)(2001)Very best of
 シングル"Halfway to paradise"(Epic 5-10350)のB面として知られているが、この2枚組
CDに収録されたのは明らかに別テイク。自作曲。

4 For all we know/Epic BN 26517(LP)('69)Greatest hits of love
 スタンダード・ナンバーとしてジャズヴォーカリストに取り上げられる機会の多いこの曲は、
゜69年にシングル(Epic 5−10554)として発売されるも不発に終わり、このベストLPに再編集
して収録された。

5 No arms can ever hold you/Epic 5-10629(45s)('70)
 バチェラーズやパットブーンのヒットレコードでおなじみのイタリアンソングで、LP”Vinton”
(BN26471)からのシングルカット時にRemixされた。伴奏部の微妙な相違に注目。


New releases from Bobby Vinton
<Video/DVD>
Bobby Vinton live: songs from my heart(77 min.)
Image entertainment/Distributor ID1739CJ

Video Description
A multi-talented musician, singer, and actor, Bobby Vinton has sold more than 75 million albums during his career. In this full-stage musical gala, Vinton pulls out all the stops to entertain his fans at his Blue Velvet Theater in Branson, Missouri. Joined by an orchestra, dance troupe, and family members, he sings all his most beloved hits and many more favorites. It's a dazzling concert event that showcases one of music's most beloved artists!

Songs

: Tonight, Roses Are Red (My Love), Paloma Blanca, Medley: Blue on
Blue/Sealed with a Kiss/Tell Me Why/I Love How You Love Me/When You're Smiling/Enjoy Yourself (It's Later Than You Think), Big Band Medley: Pennsylvania 6-5000/A String of Pearls/I'm Getting Sentimental Over You/St. Louis Blues March/Sing Sing Sing/Can Can/Mr. Lonely, Chopin Medley: I'm Always Chasing Rainbows/Could This Be Magic/Till the End of Time/Because of You/There I've Said It Again, Polka Medley: Pennsylvania Polka/Deep in the Heart of Texas/Roll Out the Barrel/You Gotta Have Heart, Old 45s Medley: To Know You Is to Love You/My Heart Belongs to Only You/You Are My Special Angel/Every Day of My Life/Please Love Me Forever, Jolson Medley: Toot Toot Tootsie/California Here I Come/Mammy/I Don't Know Why (I Love You Like I Do)/Anniversary Waltz, Friends in Rock Medley: Splish Splash/Let's Twist Again/Hound Dog/Blue Velvet/Apple Tree, Sunrise Sunset/Those Were the Days,
Crying, My Melody of Love

会報25号で紹介したPBSでのライブ映像が商品化され9月17日に米国でVHS/DVDでリリース
される。この原稿を書いている時点では未着のため試聴できていないがTV放映の際にカットされた場面
も収録されていて完全ライブ盤といえる内容。新しいファンをつかむのは間違いのないところ。改めてボビーのエンターテイナーとしての実力が再認識されてきている今日,彼のライブに接する機会のない日本のファンにも是非、ご鑑賞いただきたい。そして日本でも発売されることを切に望むところである。

                      編集後記

 8月のラスヴェガスはとにかく暑い。空港から外に出た途端に蒸し風呂にはいったような状態。
ほとんど無風でとても外には出られず、どうしてもホテルの部屋にとどまってしまう。夜になれば多少
涼しくなると予測していたのが甘く、8時を過ぎてもまだ、熱気がおさまらない。通行人はほとんどが
片手にミネラルウオーターを持ちラフなスタイルでStripを歩いている。

 2日目になってやっと少し慣れて歩けるようにもなったが、この暑さは日本人にはやはり酷であり、
できれば避けてとおりたい。日本からの交通の便のよい場所ではなかなかボビーに会ったりショウを
観ることはできないのでどうしてもラスヴェガスあたりが都合のよい場所になるわけだが、季節が
適当ではなかったかなというのが素直な印象で、次回は別の都市を選びたい。

 最後に触れたビデオは,同じ時期にポール・アンカのMirage Hotel(Las Vegas)でのライブ映像が
発売されることもありボビーのショウに軍配をあげる人も多いと思う。そういえば、アンカも少し前に
MGMグランドに出演していたようだ。両者の日本での人気評価には差があるようだが、"You are my
destiny"よりは“Blue velvet""Mr.lonely"などのほうがずっとメロディーが素晴らしいしうまくプロモート
すれば現在でも十分通用すると感じているのはファンクラブのメンバーだけではないようにしたいと
思いながら、今回も会報を作成しました。

Bobby Vinton International Fan Club
of Japan, Newsletter, no. 26
 2002・1001発行
 編集: Bobby Vinton International Fan
      Club of Japan
 (c) J. Tsukada

Newsletter, no. 25


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