感動する心
2002.9.21
府中の森芸術劇場でミニコンサートなるものが月に一回開かれているのを知っていますか?
パイプオルガンだけの無料のミニコンサートなのです。
数年前に知ってから何回か聴きに行きました。
オーケストラとかも良いけど、このパイプオルガンていうのも中々聴き応えが合って良いのです。
Aが「ねぇ、たまには行こうよ。」って言うので、本当に何年振りに行く事にしました。
車で行ったので着いた時はもう開演時間にやっとって感じでしたが、割と空いていて助かりました。
バッハの小フーガで始まり、うっとりと聞き惚れました。
パイプオルガンのピアノ協奏曲もまたピアノと違った味があって、なかなか良かったです。
三曲目、最近の話題曲の中から、千と千尋の神隠しのテーマソング が選曲されていました。
歌詞が配布されてパイプオルガンの演奏で一緒に歌って欲しいとの事。
聴きなれたイントロで始まり、会場のみんなが一斉に歌いだし、私も歌詞を追いながら歌い始めました。
歌詞を追いながら歌っているうち知らず知らずのうちに涙があふれてきて歌えなくなってしまい、後は
目で歌詞を追うだけ・・・・
この歌ってこんなに素晴らしい歌だったのか・・・・
私は感動してしまいました。あんなに何回も何回も聴いていた歌だったのに。
実際歌詞を見るとその素晴らしさというか、人間の心の故郷に帰ったような何ともいえない言葉の鎖が
私の全身に絡みつくようで、理由も無く泣けてきました。
ああ、今の私ってすさんでるんだなぁ〜と思わずにはいられなかった。
歌詞といいメロディーといい、今の私の魂をこれでもか、これでもかと揺さぶりつづける・・・
人間は、現状に、世間の波に流されやすい・・・
このミニコンサートに来て本当に良かった。心底そう思いました。
大切な大切な事を忘れてしまう所でした。
強引に誘ってくれたAに感謝です。
普段何も考えないで聞き逃している事、見逃している事、もっともっと沢山あるような気がしてきました。
何かのきっかけで気づけるうちは良いのかな?と思ったり、気づけなかった自分が情けなかったり・・・
感動って言葉の重たさを思い出せてよかったなと思います。
最後もバッハで終わりましたが、お蔭様で本当に気持ちの良い感動の中で心が洗われた気がしました。
感動する心 いつまでも子供の頃のような純粋な気持ち 持っていたいです。