雨にも負けず
2003.6.12
「行ってくるよ。」
「行ってらっしゃい。気をつけてね。」
これが一日の始まり。もう、何回この言葉をお互いに繰り返しただろうか。
私、よく思うんだよね。毎日毎日、決まった時間に仕事に出かけるのって辛くないのかな?
偉いな!って。
だって、そう思わない?毎日だよ。欠かす事無く。
何時だったか忘れたけど、ちょっと言ってみた事があった。
「ねえ、毎日決まった時間に、雨の日も風の日も・・・本当に偉いよね。尊敬するよ。」
何時も思っていたことだったのですんなりと言葉が出てしまったのだ。
「そう?だって誰でもやってることだよ。普通の事だし。じゃ、行ってくるよ。」
と、いつもの明るい顔で行ってしまった。
そっか〜・・・普通の事か・・・
普通の事って言ったって、やっぱり偉いよね〜。毎日の事だもの。
普通の事を普通にやれるって、これほど難しい事は無いのじゃなかろうか・・・
世の中の会社員及び毎日仕事に頑張っているみなさん、本当に偉いと私は思います。
当たり前の事が当たり前じゃない今の世の中。
私はそんな、ごく当たり前の普通の事を、淡々とこなしている方々が貴重な存在だと
心から思い絶賛する者です。
普通の事を普通に出来る自分を誉めてあげてくださいね。
雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫な身体をもち
欲は無く 決していからず いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに 良く見聞きし 分かり そして忘れず
野原の松の蔭の 小さな藁葺きの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに 私はなりたい 宮沢賢治
ここまでなれたら 仙人かもね。(^^;
でも、素敵です!