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前転跳び

 
 






  ハンドスプリングは少ない助走で倒立し、そのまま跳ね起きる様子をスプリングのようにたとえ、そんな名称で呼ばれているようです。
前方ブリッジから前方に起きる状態を腕立て前転と言い、空中に浮くので腕立て前転跳びとか前転跳びと呼ばれます。

ハンドスプリングをいきなり練習しても子供には無理です。小学校4,5,6年生の調整力の充実する年齢の子は自分のイメージで腰を取り(曲げる)ながらでも出来てしまう子供もいますが、手順を踏まないと癖をつけた技能を身につけてしまいます。倒立の姿勢が跳ねて立ち起きる、選手のようなハンドスプリングは手順を踏めば小学2,3年生でも出来ると思う。

手順1ーー>倒立を一人で1分か前方ブリッジを自力で立てるようにする。

手順2ーー>2〜5歩助走で壁に倒立、この時、壁に足をたたきつけるよう。ただしこの倒立の時に頭が来た方向に入ると体重を支えられなくてつぶれるので大変危険です。目線を進行方向に向けること、肘を曲げないことが大事です。
手順3ーー>手順2で進行方向を上方に切り替えて、CD足の振り上げ、とCの時の肩の突出を防げばハンドスプリングもどきになる。
CとDの局面で頭が来た方向を向いていると前転で終わり、腰をひどく打ってしまう。

手順4ーー>EFの局面で腕の突き伸ばし(突き離しではない。)が重要、突き放しと反りがないと腰を屈曲して立つ。

このレベルを「ハンドスプリングもどき」と私はいっている。技のできばえを何処に置くかで、練習の到達度目標としては良いわけだが、変な癖を定着させると直すのに時間がかかる。よってこの技は要求水準を高く持つ方が良い。


幇助について


1)局面Cで肩が前に出ないように左手を左肩にかけ、右手は左腰の回転を補うのが一般的である。が着地姿勢までを一連の幇助動作とする。最後まで見て追っかける。

二人幇助がいる場合は着地局面を他の一人に分担して良い。また、幇助なしの状態に上達してきたら試技者の首に柔道着の帯をかけ、垂れた両端を幇助者が持ち試技者と共に助走し、着手のところで肩を聞きあげるように帯を幇助ベルトとして利用する方法も良い。

一人で練習する場合はマットをロールして突き手の前に置くが、ロールマットが低すぎては意味がない。
             試技者の肩の高さ(腕の長さ)より少し高く、マットに触れないことを目標に。

2)自立へのアプローチとして着地マット部を10〜5p刻みの低い段差を付け安定度の向上と共に段差を減らしていく。幇助の度合いも下げる。
EFの突き伸ばしの補助としてロイター板などをマットの下に入れ、肩の出の予防と突き伸ばしの感覚づくりに工夫しても良い。

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画面の吊り輪のイラストは鳥大の河岡さんより提供して戴いております。